16世紀のインド。
地方領の多くはヒンズー教徒の「ラージャ」たちであった。
そしてラージャたちはお互いにその力と威光を競い合っていた。
プレイヤーはそのラージャの一人となり、力と威光を見せつけ勝利するのだ。
2017 HUCH!
プレイ人数:2~4人
プレイ時間:45-75分
対象年齢:12-99歳
デザイナー:Inka & Markus Brand
イラストレーター:Dennis Lohausen
翻訳者:永峯浩
ダイス&ワーカープレイスメント
ダイス振るの好き、ワーカープレイスメント好きにオススメ。
ダイスの出目による強弱はあまりなく救済措置もある。
ワーカーを置く場所もたくさんありワーカーを増やすのにリソースを必要としない。
勝利に向かって行動すればいいので考えることもそれほど多くない…のかもしれない。
重量級ゲームの初心者向きに思える。
こだわりのコンポーネント
テーマに沿ったコンポーネントも楽しく遊べる要素の一つ。
スタートプレイヤーマーカーは組み立て式のゾウ。
ダイス置き場はカーリー。パッケージ絵でダイスを持っているように手のひらの上にダイスが乗るようになっている。
個人ボードはプレイヤーの領地となっていて、ボードごとに描かれている領主館も違う。(住んでみたい宮殿を選ぶのも良いと思う!)
ダイスは赤、青、紫、オレンジの4色。
ダイスは持つだけでワクワクするので、好きな色のダイスを得る(振る)のも楽しみの一つかと思う。
豪華なメインボード
ボードは目に鮮やかな配色。
ごちゃごちゃしているように見えるが、プレイしてみるとそうでもなく
ワーカーを置くのに迷わないデザインになっているし
アクションの内容でデザインも変わっているので
どうアクション取ったらいいかということも迷うことはないように思う。
そして何より、ガンジス川のほとりにある水浴びのゾウがかわいい。
力と権力とは
このゲーム、終了のタイミングがとても独特。
力(お金)と権力(名声)の二つのトラックがあり、その2つは反対方向に移動する。
二つのマーカーが交差した時が終了のタイミングとなり、
交差した幅でラージャオブラージャが決まる。
ゲームでこの二つはなかなか上手にバランスよくは上げられない。
お金は増えやすいが、建物を建てたりすると減るし、名声は建物を建てないと増えない。
名声はお金2つ分の価値があり1回の伸び筋は大きいがお金のを増やすアクションのほうがいっぱいある。
などとても悩ましい。
プレイ感想
前回の反省を生かしてプレイしよう!
前回はお金で攻めたから次は名声で。
と、何度もプレイしたくなるゲーム。
個人的に何にしようかなといった軽めの気持ちでアクションを選べるのも簡単にリピートできる要因かも。
盤面と、建物と相談しつつ自分の戦略を練るのが楽しい。
まずは絶対ワーカー増やしてからの今回はお金から上げよっか、それとも名声行っちゃう?
と悩むのもの楽しい。
おまけ:スタートプレイヤーの決め方
最初にいっせいにダイスを4個振る、その出目の合計数が一番小さいプレイヤーがスタートプレイヤー象の最初の所持者となる。
同値の場合は、その仲で最近インド料理を食べたプレイヤーがスタートプレイヤー象を受け取る。
ガンジスの藩王(ラージャ)