魔法書は
裏切者では
ございません
プレイ人数:2~8人(BGGベスト5~6人)
プレイ時間:45分
対象年齢:10歳~
デザイナー: L’Atelier
アーティスト:Xavier Collette, M81 Studio
だが、図書館の主である邪悪な魔術師によって出口がどこかわからなくされてしまった。
グリモワール(魔法の書)だけが、正しい道を知っている。
私たちは宝物の中にあった魔法の書を手に出口を目指すこととなる。
しかし、魔術師の罠はそれだけだろうか?
私たちの中に魔術師に操られてしまった者がいるのではないだろうか…?
皆で図書館脱出だ!
裏切者がわからない正体隠匿&一緒に出口を目指し協力する!ゲーム。
魔法使いたちは魔法の書が指し示す位置からどの扉が脱出路なのかを探し出す。
魔法の書役がぴらっとめくって自分だけ見る。これが脱出路のカード。
そして2枚めくってこの魔法の書型のコンポーネントに配置。これが魔法使いに脱出路へのヒントを与えるカード。
胡蝶マーカーを使って最初に選んだカードに似ている部分を指して
この中から脱出路を探し出す。
当たれば前進マーカーが動いて、7つ扉を突破すれば晴れて自由の身!図書館からの脱出だ!アーティファクトもがっぽがっぽだぜぃ。
邪悪な魔術師の罠と裏切者の扉
もちろん、ただ黙って見送ることなどない、邪悪サイド。
まずは、脱出路のカードを引く前に罠の発動だ!
1枚!
この罠トークンがやっかい。ほんと厄介。カードの上に何か置く系だとマーカーに置く範囲が狭まっちゃうし、扉の前にカードを置くタイミングでの罠は判断があまりできない中での選択っていうのが多いのでほんとうにキツい!
そして裏切者のカード選択
裏切者は脱出路のカードはわからないが、魔法の書が指し示した位置と一致しそうなカードをカードホルダーから選ぶことができる。8枚の中から2枚まで。魔法の書はランダム引き2枚なのに!羨ましいな!
妨害を潜り抜け、突破するぞ!
一人でも脱出路の扉を選んでいれば、次の扉へ進める。
しかし、外していると「結束マーカー」と呼ばれるライフのようなものが減っていく。仲間同士の熱い結束が、外すことで疑心暗鬼になってしまい、0になると一生この図書館から出られなくなる。
これが結構えげつないくらいごそっと減る(ように感じる)
6人でプレイしてたらごそっと5枚減ることがあるわけですよ。
結束マーカーがこの「闇エリア」に入ると疑念が爆発し告発フェイズに移行する。裏切者をここで暴く!結束マーカーがなくなるまでに当てないとその場で裏切者の勝利となる。
それまでに頑張って脱出しよう!おー!
美麗なイラストとコンポーネント
コンポーネント一つ一つがほんとかっこいい。
メインでイラストを担当するのはミステリウムと同じXavier Colletteさん。このおばあちゃんかわいいし、このおじいちゃんはイケおじですね、かっこいい。おばあちゃんのイメージカラーピンクだしかわいい。
マット加工されたカードも手触りがよくてマット好きにはたまらん。スリーブに入れたくないけど結構端が剥げやすいっぽいんだよね。ううん、どうするこれ。
そしてこの魔法の書、ちょっと重い。カードがペラペラなのでマーカー(胡蝶マーカーという名前がついている)置いたらずれるか?と思っていたけど魔法の書と胡蝶マーカーには磁石がついていて、示した場所がずれないようになっている。胡蝶マーカーで結構細かいところ指すんだよね。この配慮は嬉しい配慮。カードのとの間に一枚シート挟むかもしれないしね。いいねいいね。
図書館を見下ろしたメインボードはかっこいい。めちゃくちゃ入り組んだ階段はどこかの魔法学校のようで雰囲気合っていいよね。
魔法の書でプレイ
ダイスと同じく引きがクソクソのクソな私が魔法の書。
牌まずは罠トークン引くよ!
からの正解の扉イラストがこちら。
ええ…。これ…。えええ…。なんで今回よりによって罠が赤いシートなのか。
からのランダム引きカード2枚。
どこにも一致しそうな場所なんかねーよ。色なんてさしても絶対わかんねーよこれええええ。魔法の書黙っちゃうよね。いや喋れないけど。これは無理寄りの無理無理。
しょっぱなから長考。魔法使いの皆、ちょっと待っててね。
なんとか頑張った(つもり)
ということで、狙ったカードをピンポイントで指し示すのが難しい。
ランダムだから引き運もあるんだろうけど…。当たりのときは「もうこれしかないね」って感じなんだけど…。裏切者がカードホルダーのカードから選べるというのもあって正しい扉のカードに描かれているものを単純に選んでいると他のカードも同じ要素あるじゃねーかこの魔法の書クソかよってなるしね。正しい扉に描かれているイラストでかつ、カードホルダーと一致しないカードである必要性があるのだよ!難しいのだよ!
※ここ間違えてました。魔法の書はカードホルダーの中身を見てはいけません。ぬぬ、きつくないか?ここは指した部分がカードホルダーにないことを祈りつつマーカーを置くしかない…!
あんまりにもアレだと
「この魔法の書、裏切者じゃない?」
って言われるぞ!
ぷるぷる…僕は悪い魔法の書じゃないよー!
魔法使いのプレイ
今回は魔法使い。そして忠誠カードも仲間。正しい扉を当てて、脱出するのが目的になる。裏切者は仲間の結束が固ければ探さなくてもいいけど、絶対ムリなので裏切者が誰か探しつつ、正しい扉を当ててくよ。
「ここの部分が、こっちのカードのこの部分では?」
「これがさしているのは森と鍵で、森はこの木で鍵はこれとか?」
「青の色を指しているとしたら、このカードととても似ていませんか?」
あるぇー?全然裏切者わっかんぬぇー。裏切者どーこー?
幻影カードのイラストは細かい部分で他のカードと一致するのものが多く、指して在るシンボルはこのカードのこれでは?こっちにもあるよ?どっちかな?が頻繁に飛び交う。そんなこんなで砂時計が進んでいく。やっべー。砂時計落ちきっちゃうよ?砂時計が落ちきるごとに罠トークンが増えていくから魔法使いたちはスピーディにスマートに行きたい。
しかし、裏切者を炙りだしたいから会話はしたい。でも当てるだけで精一杯だよー。
あっというまに闇の間へ、告発フェイズ発動。まだ扉3つ目ですが…!しかし!一発で当てれば大丈夫!
外しまくって、残り1結束力。いやいやまだ大丈夫!みんなの気持ちをいっちさせてがんb
↑扉4つ目で死亡。
ミステリウムで結構うまく誘導できてたからいける!って思ってたんだけど、オブスクリオは難しかった…。引き運もあるが、罠がつらい!しかし、罠をくぐりぬけて当てて貰うように頑張るのがまた楽しい。
魔法の書を担当したおかげでなんとなく、あのカードが正解のカードなんだろうなあっていうのがわかるようになった。これは早急にカードを増やしていただかねば…!
オススメポイント
セットアップが楽。組み立て式のものが無いので用意がサクサク。唯一あげれば、カードホルダーにカードが入れずらいくらい。ミステリウムと似ている。と聞いていたので組み立てるものがあると思ってた。この手軽さは良い。
ゲームも1時間程度で終わる。次の扉へは一人でも当てればいいし、そして毎ラウンド1箇所当てればいいので話し合いもサクサク。砂時計もあるので議論も長引きづらい。はずすとライフ(結束マーカー)がごっそり減って、そこもまたゲーム終了へのトリガーに近づく。確かに平均すると45分くらいのゲームになりそう。飽きずに何度も出来る軽さがとても良い。
オブスクリオ / OBSCURIO