デザイナー:Tyler Sigman
プレイ人数:2~ 4人
プレイ時間:45分
対象年齢: 10歳~
どんなゲーム?
手番には山から引いたタイルを1枚配置、カラスの絵がかかれていればカラスを追加。さらに宝石を配置する。
全プレイヤーが配置を終えたら一番近い宝石にカラスが移動、自分の宝石に集まったカラスが得点となる。
あまりにもシンプルなルールだが、カラスが7羽を超えるとバーストが起こりカラスは逃げ去ってしまったり、宝石を配置すると得点が2倍になるタイルや妨害や得点に使えるトークンがあったりと、ガチガチの多人数アブストラクトにはならない工夫が見られる。
作者はファミリーゲームを中心にDiplomacyのバリエーションルール等をいくつか発表しているTyler Sigman
プレイ感
バーストしないようにできるだけカラスを呼び寄せられる場所をさぐりながらタイルを配置していくアブストラクトっぽさを中心に、先述したようにファミリーゲームが得意な作者らしくランダム要素や特殊効果を追加してあまりガチガチにならないように調整されている。
また自利益を追求していくしかない先手番に比べて後手番では妨害等他のプレイヤーを攻める手を打ちやすくなっていて、同じルールの中にもかかわらず、手番ごとに考える方向性が非対称に変わっていく様子は見事!
うんうんとうなりながら一生懸命考えた事に対する見返りがあるアブストラクト的大前提に、少しだけ運要素や逆転効果のある特殊行動がぴりっと効いていて4人で1時間かからない程度のプレイ時間も疲れすぎず満足感があるという点でとても遊びやすい。
国内であまり遊ばれている様子が無いが埋もれさせるにはもったいないゲームなので機会があれば是非プレイしてみほしい。
できるだけ感覚そのままより言語化、体系化して伝えるレビューを心がけてます。
クロウ(CROWS)