イシュタル : バビロンの庭園 / Ishtar : Gardens of Babylon

レビューKei


Reviewed by:
Rating:
4
On 2020年2月5日
Last modified:2020年5月29日

Summary:

https://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/607544735m.jpg

デザイナー: Bruno Cathala, Evan Singh
プレイ人数:2~ 4人
プレイ時間:45分
対象年齢: 14歳~

邪魔しよう!

ハロー みんな! 他人が苦しんでるのを見るのは好きかな?? 人が嫌そうな顔をするのを見るのが大好きなKeiが、クソ下卑て性根の腐ったみんなの好きそうなこのゲームをレビューするよ!!

作者は二人用を中心に人の邪魔ができるゲームをいっぱい作ってるBruno Cathala,世界の七不思議:デュエルやFive Tribesが有名だね! もう一人、Studio BombyxのTakenokoやIelloでゲームのデベロップを担当していた(らしい – インタービュー記事だけで公式な記録が見つからなかった、ごめんね)Evan Singhのデビュー作でもあるよ!

Cathalaでインタラクション強めって聞いたら、どんな人生辿ったら照明さんになるかわかんない子より性格の悪いみんなはもう気になってしょうがないよね! それじゃ早速レビューしていくよ~

背景

この砂漠に噴水あるから綺麗な庭にしろ、と。
王様なに言ってんの?

プレイヤーは庭師、王様からちょびっとだけ水の出る噴水がある砂漠を王妃が気に入るような庭にしろって言う戦時中もびっくりの無茶ぶりをがんばってこなすよ。
こんなやる気の出ない命令、邪魔されてゆがむ他プレイヤーの顔でも見て愉快な気持ちになれなきゃやってらんないよね!

システム

開始時に庭や花壇が設定されるロンデル

庭にあたるタイルをランダムにロンデル上に配置、モジュラーボードでこれまたランダムな砂漠を作ります。
砂漠にはリソースとして3種の宝石とモジュラー1枚ごとに噴水が配置されています。

コントロール能力向上や得点力向上ができる個人ボード

さらに個人ボードにはタイルの配置等、エリアコントロールが有利になる能力強化や得点の獲得ができる個人能力があり、宝石で解放していけます。
宝石は他にも樹木の購入が可能で樹木を砂漠に植える事で得点となります。

宝石で購入できる樹木を植える事でも得点に

砂漠では噴水から各々庭をつくっていき、庭の中に花壇を建築、その花壇に咲いた花の数が得点となります。
さらに噴水ごとに一番大きな花壇をつくると噴水の支配権を得られ、これも大きめの得点源に。

と、いう事でロンデルで砂漠に配置する庭/花壇タイルの取り合い、タイルの配置で噴水/宝石の獲得、宝石では能力解放か樹木の購入とシステム道筋が見えやすく複雑ではありません。

過酷なインタラクション

真面目にシステム解説したので、ここからはみんなの大好きな人の邪魔の時間だよ!
まずはわかりやすい庭タイルの獲得、ロンデル取得できるタイルには花壇での強弱はもちろん、能力解放や支配権が獲得できるアイコンが付いていてかなりの強弱があって、いくつかは入手できないとそれはもうつらい展開になってしまいます。
人の不幸が大好きなみんなはもうわかるよね? そう、人が必要なアイコンのついているタイルを先にとっちゃおう♪

また噴水同士は庭で繋げてはいけないってルールがあるので、人がせっせと広げてる庭にはどーーんと他の噴水から庭を持って行ってタイルを置けなくしてあげよう!
この時狙ってる樹木の購入に必要な宝石もかっさらえるとさらに愉快だね!

一生懸命広げてる庭の邪魔ができたら、宝石から取得できる特殊能力の花壇を広げる能力で頑張りを無駄にしてあげよう!

「いや、そこは別に大丈夫なんだけど・・・」とか強がりを言わせたらそれはもう勝ったも同然だね!(歓喜

まとめると

僕は人が嫌そうな顔をした回数が得点だと思うんだけど、どうやら噴水や花壇の花、能力や植樹で点数を競いあってる人が多いみたい。

ここまで言っておいて本当にアレな感じなんだけど、先んだってタイルを獲得する事や囲碁に近いお互いの支配領域の取り合い、能力向上か得点獲得、どちらの能力を取っていくのか、植樹のタイミング等々やかりやすいルールでめちゃくちゃ沢山考えてプレイできる本当に面白いゲームなんだ。

セットアップ以外のランダム要素はすごく薄くて、得点経路は色々3人で1時間かからない位で遊べる手軽さ、展開によって強い得点経路も変わってくるのでリプレイ性もとても高い多人数アブストラクトのお手本のようなゲームになってるよ!

豪華なコンポーネント

コンポーネントが豪華なだけでなく、箱の収納もとっても気を使って作られてるので、そのあたり詳しくレビューしてくれているあやさんの記事も読んでみてね!

Kei

できるだけ感覚そのままより言語化、体系化して伝えるレビューを心がけてます。

イシュタル:バビロンの庭園

4

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