概要
デザイナー : System: Alex Cutler
Art: Coen Pohl
プレイ時間 : 60-90分
プレイ人数 : 2-4人
対象年齢 : 12歳以上
デザイナーは「チーム3」「街のアライグマ」のアレックス・カトラー氏。
今回はカトラー氏の街作りボードゲーム「エクスパンシティ」をレビューしてきます!
どんなゲーム?
プレイヤーは不動産開発業者と都市計画家になって、とある田舎街を大都市に発展させていきます!
マンションや高いビルを建てたり、主要施設周辺の土地を取り合ったり、自分だけの秘密の契約を達成しながら、「誰が一番発展させたか」をライバルと競い合っていきます。
ゲームルール
初期準備
袋からタイルを2枚引き、建築ブロックを資材プール(手元の建築ブロック置き場)に6個置きます
ゴールカードをランダムで3枚引いて見えるところに置きます。
市庁舎タイルを中央に置いてゲームスタート!
手番にやること
プレイヤーが1手番にやれるステップは4つ!
ステップ1 用途地域指定
手札から1枚タイルを選んで配置する。
すでに置いてあるタイルと隣接するように配置してください。斜めは×
タイルの種類は大きく分けて「建築地域タイル」「施設タイル」の2種類あります。
建築地域タイルは、タイルの上に建物を置くことができるもので、各色20枚入っています。
「施設タイル」は建物は置けないけど、周囲の建物の価値に影響を与えるタイプのもので、各種類1~2枚(公園のみ6枚)しか入ってなくて貴重。
ステップ2 ビルディング
建物を建築していきます。
このステップ2の最中に以下の中から3アクション分好きな行動を選びます。
・自分の資材プールから1つの資材を使って建築する
・予備から資材プールに資材を1つ追加する
建物の詳しい建て方
建物には
・緑色の住居地域タイルに建てた建物「マンション」と
・青色の商業地域タイルに建てた建物「商業ビル」
の2種類あります
・最も高い「完成した同じタイプのビル」よりも1回分だけ高いビルしか建てられない
・同時にもてる建築中(屋上がない)伸びるは最大3つまで
・1ターンに1つのビルに新たに追加できる階は1個だけ
・ビルには高さ制限があり、マンションは1~3階、商業ビルは最低4階以上でないとならない
ステップ3 ビルの完成
建物の高さ制限内の建物があればそのビルを完成させることができます。
完成させたいビルに屋上を追加すれば完成となります。
1つビルを完成させる毎に、契約カードを手に入れることができます。
契約カードを入手するときは、「山札から2枚引いて1枚選んで」手札に残してください。
契約カードは条件を達成するとカード右上の勝利点が手に入ります。
条件は「ある施設に隣接した建物を完成させる」「~階建てのビルを~個所有している」「一定エリア内に~個の商業地域タイルがある」など様々。
分かりにくいポイントで「完成」「所有」ってワードがあって、
「完成」は文字通り完成しているビル
「所有」は完成してるビル+建築中のビルも対象になるみたいです。
ステップ4 都市計画
タイルが入っている袋から、2枚引いて1枚選んで手札に残してください
得点計算
勝利点は「建物を完成させたとき」「契約を達成したとき」「ゴールカードの達成」で加算されます
建物完成得点
・まず建物の1フロア分には基本1点の価値があります。
・隣接で施設があれば、その分をプラスorマイナスします。
・隣接に空きタイル「建物を建てていない住宅地域&商業地域タイル」1枚ごとに-1点
・以上で出た点数を建物の回数分かけた数字が勝利点となります。つまり
(建物基本点 + 施設補正点 – 空きマス減点)*フロア数
契約達成得点
契約を達成した時点で契約カードの勝利点を得ます
ゴールカード得点
ゲームが終了したら、初期に設定した3枚の各ゴールカードの条件に一番合致している人が12点もらえます。
「最も高いビルを完成させた」「最も多くのマンションを完成させた」「最も多くの公園に隣接したビルを所有している」など
獲得対象プレイヤーが複数人いると、そのゴールカードのポイントを該当プレイヤーで等分します。
様々なプレイスタイル・土地の取り合いが楽しい
最初に思いつくプレイスタイルは
「マンション建てまくって契約カードを大量にゲットして得点を稼ぐ」のと
「契約は我慢して序盤は準備し、ひたすら高いビルを建てて得点を稼ぐ」の2種類ですかね?
プラスで最終的にどのゴールカードを目指すのかも入れると結構いろんなプレイスタイルができると思う。
そしてどのプレイとも切り離せないのが施設
施設タイルがあることで、契約や普通に建築するだけでも「土地の取り合い」が発生してきます。この土地の取り合いが結構面白い。
契約の~施設に隣接にしろ、プラス補正の高層ビル作戦にしろ、勝つには施設に隣接した土地を抑えることが不可欠。
ただ抑えるだけじゃなくて、すでに立っている高層ビルにマイナス補正タイルをつけて邪魔することもできるから面白い。
施設の「需要」がプレイヤーによって違うのもミソ。
例えばマンションのプラス補正施設があるけど、高層ビルプレイしてたらどうでもよかったりする。
商業ビルマイナス補正施設の隣の土地でも、「その施設の隣接で~階建ての商業ビルの完成」という契約カードを持っていれば、たとえマイナス補正がかかろうと最速で押さえたかったりもする。
周り需要の高い土地を予想して、先に抑えたり邪魔しながら、自分はちゃっかり有利な土地を抑えておく。
それが面白い。不動産業者っぽい。好き。
ただ高いビルをたてるだけじゃなくて、土地の取り合いが入ったことでゲームに深みが出てきてると思う。
おすすめポイント
・2~4人だけど4人プレイがおすすめです!
人数多いほどゲームの肝の土地の取り合いに張り合いが出てくるので、楽しさ倍増!
・コンポーネントが派手で、ゲームを進めてくうちにだんだんビル街ができているのを見てるだけでも結構楽しいです!
・1回の手番にやることが分かりやすいので、初心者でも問題なくできると思います
最後は敗者がゴジラになって街を破壊するのがお約束
「うわぁー!俺らの町がー!」
破壊したら綺麗に片づけましょう
エクスパンシティ / EXPANCITY
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