イシュタル : バビロンの庭園 / Ishtar : Gardens of Babylon

レビューaya


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4
On 2020年2月3日
Last modified:2020年7月24日

Summary:

https://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/607544735m.jpg

国王はあなたに困難な課題を与えました。
王妃を喜ばすために、砂漠の真ん中に素晴らしい庭園を造れというのです。

プレイ人数:2~4人(BGGベストnone)
プレイ時間:約45分
対象年齢:14歳~
デザイナー:Bruno Cathara,Evan Singh
アーティスト:Biboun

デザイナーは「キングドミノ」や「世界の七不思議:デュエル」のブルーノ・カタラとエヴァン・シンのタイル配置とエリアマジョリティのゲーム。

すごいんだよこの箱

箱にぴったりおさまったコンポーネント

箱を開けると…すごい!タイルがぴったり収まるようになっている!
これはすごい。箱を立てて保管しても散らばらないようにタイルを置く場所に蓋まで付いてる!!すごい!!!!
初めて見たときは感動した。

素晴らしい庭園を造ろう

様に砂漠の真ん中に庭園を作れと言われた庭師は「こんな不毛な地でどうやって育てればいいんだ!」と泣き続けました。
庭師の涙は異世界へと到達し、絶望に心を動かされた女神イシュタルは男の涙を集めて地上へと送り返し、尽きることのない豊富な水源へと変えました。
庭師は彼女へ永遠の感謝を捧げ、最も壮大な庭園を造るために最善を尽くすと誓ったのです。

庭園タイルを配置して、花がたくさん咲いた花壇を造ろう。
荒れ果てた地に宝石と噴水が!
  • 庭園タイルはいずれかの噴水から繋がるように配置しなければならない
  • 噴水同士を繋げるように庭園タイルを配置することはできない


というルールのもと、タイルを配置していく。
タイルは下の絨毯ボードから取得。

真ん中の1マス2マスタイルは技能でしか使えない。しかも1回限り

じょうろが置いてある場所のタイルがとれる。じょうろは時計回りに動き、自分の手番に取れるタイルがどれか、だいたい予想できるようになっている。取られたら次がめくられて、6ヵ所のうち2ヵ所のタイルが枯れたらゲーム終了のフラグが立つ
だいたい…というのは、取る予定のタイルが嫌ならじょうろを動かし、また1つ隣のタイルをとることが出来るから。その代わり1つ動かすごとに宝石が1個必要になる。
宝石は通貨のようなもので、最初に1個持っている。あとはゲーム中にコツコツ貯めるしかない。

タイルによって花の数、位置が違う。特殊アクションのあるタイルは花が少ない

各一番上のタイルは何かしらの特殊アクションのアイコンが描いてある。
「人」と「星」と「?」の3種類が描かれていて、「人」の場合は助手駒を今配置した花壇に置くことが出来る、そうするとその花壇は支配されたという状態になり、ゲーム終了時に支配された花壇の花の数だけ、点数が入る。
「星」は技能の開放。宝石を2個支払うことで技能の開放が出来る。2段あって2段目はすぐ下の1段目のマスが埋まってないと解放できない
「?」はどちらかの特殊アクションを行ってもよい。となっている。

噴水はランダムでセットされる。得点が高い分、白の噴水から始めたくなる

噴水から繋がるように配置していく。なので最初は噴水の隣に必ず置かなければならない。
噴水にもゲーム終了時にマジョリティでの得点があって、噴水に隣接していてかつ、支配している花壇のマス数が多い人がその噴水を支配していることになり、点数が入る。
白の噴水が一番得点が高く、紫が一番低い。

キラキラ光る宝石でテンションがあがる

タイルを配置したとき配置場所の宝石が貰える。こちらも白が一番価値が高い。
宝石の使いどころはタイルを取るときにじょうろを進める、技能開放以外に樹木カードの購入がある。
樹木カードは書いてある数字がそのまま得点3点から17点で高い点数は1枚しかない。そして1枚につき一つ樹木コマがついてくる。このコマはタイルの草地エリアにすぐに置く。これも得点源の1つとなっている。

  • 樹木カードに書かれている得点
  • 支配している花壇に描かれている花の数だけ得点
  • 支配している噴水の得点
  • 技能による得点


この4点で得点を競い合う形になる。

どこで競い合うか

噴水のマジョリティは白は8点と高い。ぜひ取りに行きたいが取らせたらやばいとみんなわかっている分なかなか取りづらい。
そしてこの周囲には宝石がない噴水を誰にも取らせんぞ!と周りを囲むと、宝石が手に入らない。
そして宝石を取ろうとすると噴水から離れていくという…。
宝石がないと樹木カードが取れないんだよね…、宝石が多いやつはもちろん得点も高い。

特に赤と白の宝石は紫より希少な分、さらに高い

カードを取ることで手に入る樹木コマ。これも得点では在るんだけど、2段目の技能を開放しないと得点にならない
カードを買うなら樹木も点数にしていきたいところ…。となると宝石は別に4個必要になる。うわー、めちゃくちゃ宝石が必要じゃあないの
となると、噴水周りにタイルを置く余裕が無い。1ヵ所の点数は低くても他の場所も取られたら結構な点数になってしまう。
…む?自分も噴水を抑えなくちゃいけないのでは?

タイル配置での邪魔し合い

植生タイルの配置には制限があり、噴水同士が繋がる置き方では置けない。

こうなってしまうともう右下の赤い噴水に置けるスペースはほぼ無い
噴水のマジョリティで点を取るには支配していなければいけないので、弟子を一人使うのに花壇を広げることが出来ない。
花壇により点数が取れなくて、ぐぬぬ…。意地悪なタイル配置をしつつ、自分の花壇を広げていくのが最高に楽しい

技能の選択は慎重に

技能は10種類。
先に行ったとおり、2段目はすぐ下の段が埋まってなければ開放できない
下の段が便利すぎて、2段目の点数が取れる技能開放をついつい後回しにしてしまう。が、そうすると技能開放できるアイコンが…無い?宝石も…無い!?となってしまって、結局技能を開放せずに終わってしまう…という結果に。
最初にある程度2段目の何処で点数を増やすのかと考えて1段目を開放しよう。

弟子を3人も残して21点

噴水を取らずに宝石を取りにいって、樹木カードを買いつつ、弟子が取得できる技能を開放して花壇に置かない場合に得点になる技能(一人当たり7点)を得る。
と最初から弟子とカードで得点を取るぞ!と戦略を立ててプレイした結果、1位!
狙ってやった方法で1位取れると最高に気持ち良い!

まとめ

箱絵たまらなく好きUV加工で光るのも良い
  • コンポーネントがしっかり入る、箱作りに感動!皆も感動して!
  • 弟子や木などユニークなかわいい木コマとエンシェント感のある雰囲気のあるアート
  • 宝石もキラキラしてて綺麗。だけどボードに配置していくのが見づらくて結構手間
  • タイル配置での利益を求めるのかとそれとも邪魔するのか…と頭を悩ませるが楽しい。
  • 技能をどれを開放してどこを諦めるのか。全ての技能開放は難しい…、自分の戦略次第でさまざまな選択が出来るところ
  • 庭師の涙だけ異世界転生(転生してない)


ゲーム終了後は花壇がたくさん出来てるし、木も植えられてるので写真栄えが良い。
毎回タイルの配置で悩むけど、意外にさくさくっと終わる。3人だとインスト込みで1時間かからないくらいで終わった。
盤面広いようで狭い…。タイルを配置してくとうーわーここも置けないじゃん!ってなる。つらい。
マスが3連というのも絶妙で1マス、2マスのタイルはないっていうのもポイント。技能で1マス2マスで花が咲いてるタイルあるけど、草地にしか置けないからなぁ…。あと1マスでも少なければ置けるのに!つらい。
技能も使えると嬉しい!…が、極端に強くなるということはない。そして2段目開放しないとゲーム終了時の得点が増えないし、開放回数も限りあるし…。というめちゃ悩ましいゲーム展開がとてつもなく好みな作品。

イシュタル:バビロンの庭園

4

One Comment on “イシュタル : バビロンの庭園 / Ishtar : Gardens of Babylon”

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