プレイヤーはキリスト教僧院の修道院長となって他の修道院長と蔵書を競い合う!
デザイナー:Steve Finn
アーティスト:Steve Finn, David Palumbo
プレイ人数:2~4人(BGG ベスト 3)
プレイ時間:30分
対象年齢:10歳~
ビブリオスはギリシア語で「書物」のこと。立派な書庫を作るためにはたくさんの書物が必要だったけれど、当時の書物作りは人を使って書き写すことしか出来なかったので写本の装飾に必要な顔料であったり、実際に作業してくれる修道士に、原本が必要だったりと大変な作業だったらしい。
写本に必要な「顔料」「修道士」、そして原本である「聖書」「手稿」「禁書」の5つの分野それぞれで最も秀でた者のみが得点(=価値)をゲットできる。
余談だけど、写本に必要な人と顔料はたくさん必要だから数字は「2」「3」「4」、稀少であるである原本は「1」「2」で小さい数字のみとなっている。
カードを集めて一番を目指す!
立派な書庫を作る=5つの分野で得た得点を合計して一番高かった人の勝ち!お金は点数にならない。
そして各分野の価値はダイスの目で表される。
ダイスは振らないのだ。ボード(写字室ボード)の上にそっと…添えるだけ。
ダイス置き場の下に薄く目が「3」と表示されているので最初の価値は「3」で固定。この価値は「教会カード」で上下する。
「最も秀でた者」の判定はシンプル。ゲーム終了時に各分野ごとのカードの合計数(左上の数値)が一番高い人。高い人が同じだった場合、右下のアルファベットがAに近い人となる。
アルファベットは小さい数字のカードがAに近いので小さい数字も軽視できない存在なのだ…!
カードは2フェイズ分けられて配られる。
それぞれ取得出来る方法が全然違うのが特徴だ。
「寄進フェイズ」
まずは寄進フェイズ。
自分のと他のプレイヤー分と競りフェイズ用と3種類に分ける~をカードがなくなるまで時計回りに進めてくカードドラフト。
その際配分する人は一枚ずつめくっては自分の、他人の、競りフェイズのと決めるのがポイント。
自分がカードを決めた後に良いカードが出てきても自分のモノにできない。
なのでカード選びは慎重に…。
といっても、次に出るカードなんて解らない。次のカードが見れるとか順番を入れ替えるとかそんな能力は一切無い。
今見ているカードが良いのかそれとも次にめくるカードのほうが良いのか。
自分の勘を信じて選ぶか、もしくは強欲か、だ。
金貨の1はクソ雑魚カード。これは他のプレイヤーにおすそ分けwww
「聖書」の「1」うーん。でも他にいいカード出たらどうしようかな~これは競り行きかな?
うひょー顔料の「4」!これは勝つる!
全部心の中の声だよ。
配分してる最中はカードとにらめっこしつつ、こんな感じ。カードドラフトは1枚1枚どれがいいのか、どうすればベストなのか考えるのが楽しいー。
良いカードの指針としては、まずはどんなカードがどんな枚数は言っているのかがわかるようになっている。
顔料と修道士は「4」が最強カードなのがわかる。これがでたらこの種類のカード…集めても良い!
これが解ると「大体どのくらい点数集めたらその分野で一番になれるか」が解る。大体っていうのは最初にカードの山から何枚か排除するから。この排除されたカードのせいで大体でしか解らない。同じ分野のカードがごっそり抜かれていたら、1点2点しかもってなくても勝ちだしね。
あとは一番になるには他のプレイヤーがどのカードを集めているのか。かぶらない様に、もしくは同じカードを集めているようなら勝てるように調整したい。
その指針の1つとしては他のプレイヤーに配るカードは表向きで皆に公開するようになっているので、ここで何を持っていったのかがどんなカードを集めているかを見る。
もう1つは教会カード。教会カードは取得したときに効果を発揮する。
効果は「各分野のどれか1~2個の価値を上げる(または下げる)」ことが出来る。
ここで上げたならそのカード持ってんな?しか自信あるな?ということが解るし。もし下げたならそのカード持ってないんだな…ということがわかるわけだ。
他の人がどんなの持ってくのか、把握してなきゃいけないから一瞬たりとも気が抜けない。そんなカードドラフト…。好き。
最後の1枚に賭けたのに金貨「1」だったりすると(`ェ´)ピャーと発狂したくなる…。そんなギャンブル感も好き。
「競りフェイズ」
寄進フェイズで分けた競りカードを競る!競りのフェイズ。カードを提示した人の左隣りから1以上で競っていく。パスしたらその競りからは脱落なハードパスタイプ。
この競りには2種類あって、写本に必要な道具はお金。お金はカードの枚数で競る。
なので寄進フェイズのときは点数に直結する写本カードも必要だけどお金も必要なのだー!他のプレイヤーに渡したくねええってやつが入ってるはずなので、良いの、あるよ?なので寄進フェイズではお金を取るか、写本カードをどっちをとるか、バランスを考えなきゃいけない。お金ばっかりあっても残っちゃったまま終わったらお金意味無いし。
そして競るときはお金や枚数はカードを出さず言葉だけで競っていく。
じゃあ2金(2枚)で
だから自分が持ってるお金以上の金額でも競ることが出来る。
そう、お金が無くても他の人が欲しいカードの値を上げることが出来るのだ。
相手に渡せない、自分が欲しいカードだと負けてられないのでどんどん上がる金額。そうすると今後他のカードが買えなくなる。イエイ!
しかし、気をつけなければならない…。相手がギリギリでも変える金額はないと支払わないといけないのは自分で首が絞まるのも自分。
本当にお金持ってなかったら皆からカード1枚取られた上に競りのやり直しにも参加できない。ヒエー怖い。
しかし…、端した金で渡すわけには行かぬのだー!ガンガン吊り上げるぜぇえー!
と、相手を苦しめるためなら自滅するタイプはしぬ。
でもやらねばならぬときがある。
お金を競る場合はカードの枚数。競り落としたらカードの枚数だけ見せてどんなカードを捨てたかは秘匿。なのでこりゃもうこの分野じゃ勝てないな…。って思ったらガンガン捨てていく。2番はすべて意味ないのだ。
欲しいカードを集め、要らないカードを捨て。そのときに出る「教会カード」は人気者。全力で競ったカードで持ってる分野がバレバレだから…あー下げないでー上げないでーとゲームを盛り上げてくれる教会カード。渡せないから上がっていく金額。他に競らなきゃいけないカードがあるのに…。つらいハプニングだぜー。楽しい。
ゲーム終了時
カードを厳選して集めて勝利。ダイスは2個持ってけてたらほぼ勝ち。分野1つ1つ精査していくときのわくわくとどきどき感が楽しい。1点差で負けるもしくはカードのアルファベットで負けるとちょう悔しい。
価値下げすぎて誰も取らなかった分野とかも出てきて、私1枚持ってたのに捨てちゃったよー!わー!となるのも面白い。
まとめ
面白い
1枚ずつめくる際の良いカード出てこい!というドキドキ感と一部しか出ない情報から他のプレイヤーがどんなカードを集めているのか推理して邪魔したり、そのカードは集めないようにと考えてプレイするのが楽しい。
自分が配分しないときも相手の動き見なきゃいけないし、自分に渡されるカードもあるのでダウンタイムがなく配分されたカードに対して皆でわいわい騒ぎながら楽しく出来るのも良い。
ビブリオス -中世の写本師- / Biblios