人の意地悪さがよく出るゲーム。
めっちゃ好き。
デザイナー | Stefan Dorra |
アーティスト | Eduardo Bera, Hans-Georg Schneider |
プレイ人数 | 2~4人(BGGベスト4人) |
プレイ時間 | 60分 |
対象年齢 | 10歳~ |
見た目がめちゃくちゃインスタ映え!
どんなゲーム遊んだかツイートするために写真を撮るのだけれど、このゲームは特に角度とか場所とか気にして撮りたいところだ。
それほど最後には見た目が綺麗なボードゲーム。
目次
メディナの街並みを創り上げよう
入り組んだ色とりどりの宮殿とその道の間で商人が声を上げて人々を呼び込む。
遠い過去に荒廃してしまったその土地を、活気のあるメディナに協力して創り上げるのが私たちマスタービルダーのお仕事となる。
宮殿と商人とヤギ小屋と壁、そして自分専用の屋根を渡される。これはすべてのプレイヤー共通なので使用したらあと何個残っているかはわかるようになっている。(他のプレイヤーの所有物は全部ついたての中だから覚えられていられれば…だけどね!)
自分の手番が来たらその中から必ず2個選んでボード上に配置する。
皆がすべてのコマをはき出したらゲームは終了となる。
手番中にやれることをまとめよう。
- 宮殿を建てる
- 屋根を乗せる
- 商人を配置する
- 城壁を建てる
- お茶を飲む(特殊なタイルが必要)
とこの5種類。
そして配置するものによって、配置ルールが違う。
宮殿だと違う色の宮殿から1マスは空ける。建築中の宮殿(屋根が乗っていない)と同じ色を建てる場合はその宮殿隣接した場所にしか置けない、など。
覚えるのは簡単なルールなのだけれど、チェックしたはずなのに「ここ置けなかったじゃないですかぁああああうああああ」となる。皆でチェックしながらやっていこう。配置、ヨシ。
都市の再建に貢献
城壁の中をにぎやかにしていくと点数が入る。
宮殿は屋根が無ければ誰のものでもない。屋根をつけることでその屋根の所有者のものになるのだ。そしてゲーム終了時に1個に付き1点となる。
そうなったら他の人はその宮殿の上には屋根を置けないし、宮殿の数も増やせない(点数が増やせない!)
屋根は4つ渡されて、それぞれ違う色の宮殿にしか置けないようになっている。
点数を増やそう
このようにして増やすのだ!
ヤギ小屋
宮殿の横にそっと添えるヤギ小屋。
1個建てるごとにプラス1点。配置ルールは宮殿と同じで他の宮殿から1マスは離さないといけない。
ヤギ小屋は屋根が乗っている宮殿にも追加することが出来る唯一の建物である!
商人
商人は市場を営んでいる。
この商人が通る道の隣に宮殿があれば、商人一人につき1点。
商人は先頭と最後尾に追加で配置する。その際、配置できる場所は一人に隣接する場所のみ。なので、Uターンをして戻ってこれないのである。
城壁
敵から都市を守るために城壁を建てよう。
商人と同じく自分の宮殿が隣にあれば、1個に付き1点。
宮殿タイル
一番大きい宮殿を所持している人に常に渡される。一番最初に宮殿を建てた人に渡され、大きさが更新されるたびにその宮殿の所持者の手に渡る。大きさを比べるときはヤギ小屋も含まれる。
タイルに書いてある数字がそのまま点数となる。
塔タイル
塔の監視人として勤めているものに渡される。
城壁と宮殿が隣接したときに城壁から繋がる位置にある塔のタイルが宮殿の所有者に渡される。最初にタイルを受け取った人は商人がちょっと貰える。
これもタイルに書かれている数が点数。
噴水
噴水の周りに宮殿は配置できない。
上下左右1マス空いた先に建てた宮殿を所有していた場合、4点。(最大4箇所で得点)
お助け?アイテム
点数にはならないが、苦しいときに助けてくれるアイテムが1つだけある。
お茶会タイル
慌てない慌てない、一休み一休み。
ということで、これをつかうとアクションを1回パスできる。
手番をパスするには2個必要だ。
紫の宮殿に屋根を置くと早いもの順でいくつかこのタイルが貰える。
私がこのゲームを好きな理由
点数源がいっぱいあると「おお、どうやって遊ぼうか(点数を得ようか)」とわくわくしてくる。
噴水の周りに置こうか、それとも壁沿いに置こうか、それとも橙の宮殿を建てるのか。4点の価値のあるもの同士、他のプレイヤーは何を選んで、何を捨てるのか。相手にジレンマを与えることが出来る瞬間がもうめちゃくちゃ楽しい。このゲーム、そうやって人に意地悪できるの、すごく楽しい。逆に他のプレイヤーにも自分がやったようなジレンマを与えられる。「くそ、やったな。」とまた悩めるのも楽しい。
そしてまたルールが私を苦しめてくる。
全てのプレイヤーが同じ色の宮殿に屋根を置くと手元にあるその色の宮殿は破棄される。もうその宮殿を建てても誰も得にならない、必要が無いからだ。自分の1手は相手の1点!と思うと…うぅ…つらい!つらいよー!
自分が既に屋根をつけた宮殿に増築していくつらみ、はやく屋根をつけて!破棄させて!と思っているが、屋根をつけていない人ははやく増築しろ!点数よこせ!と思っている。
最後のほうに屋根をつける人は増築されまくりか?というとそうではない。他の色の宮殿に邪魔されて増築出来なくなっていることもあるからだ。出来ないのなら屋根が無くても新しい場所に建築していいので小粒の宮殿がそこかしこに出来上がる。なんてこった!
この思惑の絡み具合がちょー楽しい。
2個置かなくちゃいけないので後半は1手がつらくてつらくて…、そんなときのお助けアイテム!
お茶会タイルを使うと配置しなくてもすむ。1個置くのを先送りに出きるのほんと大事。1回だけでしょ?ってその1回が天使に見えるんだよ!
あとは、塔タイルを貰ったときに追加で貰える商人。この商人で命を繋げる。宮殿を増築するよりはきっと良い。商人は自分のほうに伸ばしたいけれど。
んー、まだまだいろいろあるけれど、とりあえず遊べ。
相手を苦しめるの好きなんだよ!というSにも、
もっと自分を苦しめてくれ!というMにもオススメなのだ!
まとめ
- アブストラクトが好きな人オススメ
- ジレンマが大好物な人にオススメ
- 人に意地悪するのが好きなSな人にオススメ
- 苦しめてくれるような人を求めるMな人にオススメ
- インスタ映えするゲームを探している人にオススメ
- とりあえずオススメ
ルールについて
メディナの第1版がメビウスゲームズより日本語和訳付きで発売され、和訳が公開されているので購入された方はこちらをご参照ください。(2020年7月)
2版で追加された要素
第2版にて追加された部分を記載させて頂きます。
所持品
宮殿 | 屋根 | ヤギ小屋 | 商人 | 壁 | 追加屋根 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2人 | 8個(計32個) | 4個 | 4個 | 12人 | 15個 | 2個 |
3人 | 6個(計24個) | 4個 | 4個 | 8人 | 12個 | 1個 |
4人 | 5個(計20個) | 4個 | 3個 | 6人 | 9個 | なし |
「追加屋根」はプレイヤーに選ばれなかった色の屋根を受け取ります。
例:2人プレイの場合。プレーヤーA(赤)には、4つの赤と2つの黄色の屋根。プレーヤーB(青)には、4つの青と2つの黄色の屋根を持ちます。
3人プレイで他色の屋根を受け取るようになっていること、3人プレイと4人プレイでの壁の数が変更されています。
ゲームボード
ゲームボードは両面印刷されています。
2人プレイ用は小さいエリア(10×14マス)になっており、3~4人用は大きなエリア(11×16マス)となっています。
最初のラウンド
プレイ人数によって最初に置くコマの数が変わります。
2人プレイ:最初のラウンドでは1個だけ置きます。
3~4人プレイ:最初のラウンドではスタートプレイヤーと2人目のみ1個だけ置きます。
噴水
噴水から1マス離れた上下左右の4箇所に置かれた宮殿を所有すれば、4点を得ます。
ルールブックにイラストつきで説明されていますので、詳細はルールブックを見て頂ければと思います。
城壁、および外周に置くことはできません。
お茶会タイル
アクションを飛ばせる一休みタイルです。
紫の宮殿(このタイルと同じ色の宮殿)を最初に建てた人は3枚、2番目は2枚、3番目1枚、4番目なし、と配られます。
2~3人用で所持している「プレイヤーカラーではない屋根」を置いたときも貰えますが、そのタイルは破棄となります。
宮殿タイル、塔タイル
2~3人でのプレイ時、「プレイヤーカラーではない屋根」がタイルを受け取った場合、ボード上に戻します。
その塔タイルの上に商人が居た場合、破棄します。
以上が2版変更点となります。
抜けがありましたらご連絡ください。
メディナ 第2版 / Medina(Second Edition)