王の後継者候補は2人。勢力の支持を得るのか、それとも聖杯に選ばれるのか。
中世の王位継承争いをテーマにした、ものすごくかんたんで、ありえないほど難しい2人用カードゲーム。
デザイナー | シマムラナオ、ドウゲンノブタケ |
アーティスト | ツクダヒナミ |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 10歳~ |
セットコレクションとマジョリティ
5~8の勢力カード、プラスマイナスの数字のカード、聖杯カードの3種類。
ゲームのルールはすごくシンプル。
勢力カードの点数とプラスマイナスカードの合計値で勝つか。
もしくは聖杯カードを揃えれば揃えたほうの勝ち、となる。
カードは全部使い切り、5の数字は5枚とどの数字が何枚あるのかわかりやすい。良いー!点数は5なら5点。わかりやすいー。良いー!
手札は5枚配られるので、先に2枚並べられた場に1枚ずつ出していく。もしくは、場に並んでいるカードを端から5枚取る。(5枚並んでなければ在るだけ)
ラウンドは手札のカードが無くなるまで。ラウンド中カードを取れるのは1回のみ。
迷うことのないルールはゲームに集中できて、いいよね。
ものすごく、悩ましい
1枚ずつカードを置いていって、良いタイミングで5枚引き取りたい。
でも、良いタイミング…なんて無いんだな。
どうしてもマイナスカードが置かれてしまうーーー!
あとは相手のターンのときのほうが良いカード揃ってて「相手のターンでカード取りたい…」って良く思う。
プラス点があって勢力カードも良い感じに置かれていても絶対強者の「聖杯カード」がまだ置かれていないのなら、そちらも警戒しなければならない。
勢力カードたち欲しいけど、欲しいけど、聖杯がーと思うと、引き取れない。
聖杯を狙っていく…。のは難しい。
3枚取ったら即勝ちだけど、実はゲームから最初に3枚除外される。それに聖杯が混じっていたら絶対に勝てないからだ。
基本勢力で争いあう。勢力のマジョリティはタイだとどちらも得られない。そして、5~6のセットで集めると1セットごとに5点。
マジョリティも競いたいけど、セットコレクションでの点数も美味しいんだ。どっちがいーい?
そして、数字がそのまま点数のプラスマイナスカード。
-3はきついけど、プラスカードは一番数字が大きい4が1枚。4点て大きいよ?
プラスマイナスカード集めたいけど、今度は勢力カードが集められなくなるというジレンマ。
どれ、どのムーブがいいの?何を集めたら…いいの?
と、めちゃくちゃ悩ましい…ひたすら悩ましいゲーム。
まとめ
- ルールはめっちゃ簡単。悩むことに集中できる。
- カードだけなので場所をあまりとらない
- 聖杯を持ってるブラフで良いカード独り占めとか(出来たらいいな)。
- 聖杯のおかげでなかなかカードが取れないジレンマ
- 勢力カードはマジョリティなのかセットコレクションなのかのジレンマ
- プラスマイナスカードはどれくらい引き取るの?なジレンマ
- 相手のターンでカードを引き取りたくなるあるある
うーん、ひたすら悩ましいのが面白い。
出すのか引き取るのか、相手が聖杯持ってるのか?良いカードこれから出てくるのか?となって悩んでる姿を見てるのも面白い。そんな2人用カードゲーム。良いよ!
ポーランド語版は「チョコレート工場」というタイトルでエンゲームズから2020年6月25日に出ていますぞ。
そちらもチェック!チェック!
聖杯サクセション
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