勝っちゃだめええええ!なトリックテイキング。
デザイナー | Mark Major |
アーティスト | Klemens Franz |
プレイ人数 | 3~6人(BGGベスト5~6人) |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳~ |
当初は「Strife」として公開されたらしい、テキサスショーダウンはマストフォローなトリックテイキング。
基本勝ったらトリック貰えてやったー嬉しいー!いえいいえーい。ってなるけどこのトリックテイキングは別。取るととマイナス点。カードが配られたとき高い数字ほど喜びたいが、このゲームでは喜べないのだ…!
カードイラストはクレメンス・フランツ。アグリコラと同じアーティストである。
今回は「トリックテイキング知ってるよー、マストフォローとかスートとかは解かる。」くらいの人向けで用語も使っていきます。
特徴
まずは、トリックを取ったら負け、ということ。
あとはスートの数が多い、8つ。トランプの倍あることになる。
マストフォローなので基本的にはリードプレイヤー(一番最初にカードを場に出す人)が出したスートのカードをフォローして、一番高い数字を出した人がトリックを受け取ることになる。
フォローできない場合は違うカードを出せる。通常のマストフォローのトリックテイキングだとリードプレイヤーと違うスートのカードを出したときにはトリックを取れない…が、テキサスショーダウンでは違う。
フォロー出来なかった場合、出したカードもフォローの対象となる。次のプレイヤーからは「リードプレイヤーが出したスート」もしくは「出したカードのスート」のものを出さなきゃいけないに変わる。その中で一番強いカードを出したら引き取らなきゃいけないのだ。
だから、リードプレイヤーのスートをフォロー出来なかったから安心……ってならない!
これがテキサスショーダウンの特徴的なルール。
あとは、カードの作りの優秀さも語っておきたい。これは惚れる。
一番低い数字は0で一番高い数字は74。
だいたい、10の位でスートが変わる(黒は違うんだけど)。
基本的に数字が高いほうがトリックをとらなきゃいけないので、灰色などの一番高い数字のカードは「これどうやって処理しましょう…」と頭を抱えることになる。が、高い数字ほどスートでの枚数が少ない。灰色のカードは4枚のみで場のマジョリティが取りにくい仕様となっている。…が、取れないわけではない。はぁ。
また、スートの数やスート内での強さが見た瞬間わかるようになっている。それが、端にあるメーター。数値はその枚数、メモリはそのカードの強さの位置である。メモリが3まで埋まっていたらそのスートでは3番目の強さの位置(=トリックがとりにくい!)となっているぞ。(ちなみにアイコンの数も強さを表してるぞ)
そうして、一番上の電球がビッカビッカしてたとしよう。アイコンも1個でめっちゃでかい。簡易な装飾もされてる。これはそのスートで最強のカード。もうほぼトリックを取ることが定められたカードだ。しかし、そのカードでトリックを取るのを避けることが出来るのもこのトリックテイキングの特徴なのだ。すごい。
………まあ…ほぼ…勝つけどね!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そんな最強カードで勝つとちょっとしたメリットがある。
通常トリックを取った人はリードプレイヤーとして始めるが、このカードでトリックを取った場合はその人がリードプレイヤーを決められる。
圧倒的ラスト手番最強説っ……!
ちなみにこのゲームで一番つらいのは真ん中のプレイヤー。
まとめ
- 勝つと負ける、マストフォローなトリックテイキング
- スートが多いので人数が多いと場がカラフルになって綺麗(?)
- マストフォローのトリテなのにフォロー出来なくても取る可能性があるドキドキ感。
- スート最強カードで取ると救済措置があるぞ。傷が浅いやつを撃っていこう!オラオラ。
6人でも遊ぶのももちろん楽しいが、5人という奇数だとマジョリティ争いで同点(スート数が同じ)ということが少なくてオススメ。狙って撃てる可能性が高いのが良い。
そしてカードの枚数もどうにかして生き残れそうな気がする配分…な気がする。
配りきり…ということはカウント出来るということだから、このカードの配分だと…このスートを枯らせば…トリック取ること無いな…?と戦略を考えられるのが楽しい。
どれだけ戦略を練ってもそれでも手番の運で(リードのスートを持ってなかったから安心してたのに他の人が出した別のスートのせいで数字が高いカードを出さざるを得なくなってしまった…!とか)また苦しめられ、自分の手番がくるまでひと時も安心できないドキドキした感じも楽しいんだよ!
テキサスショーダウン / TEXAS SHOWDOWN