目次
概要
デザイナー | Klaus Kreowski |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 20~40分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
みなさん、「UNO」知ってますか?
修学旅行の定番として、やったことある人かなり多いと思います。
UNOはもともと「クレイジーエイト」というトランプのカードゲームを専用カードにしたもののようですが、その少し違うルールのバージョンで「Mau-Mau」というゲームがあるみたいです。
今回はそんな「ウノ」に似た「Mau-Mau」の要素を取り入れたボードゲーム「Sau Mau Mau」を紹介していきます!
ようこそ、我が牧場のレース会場へ。あなたはどの子に賭けますか?
このゲームは一言で表現すると「UNO」と「レース」を組み合わせたゲームです!
基本のルールは本当にウノで、場に出てるカードと同じ数字、色のカードを出していって全部出しきったら得点。
ここからがこのゲームの特徴的なところで、カードを出すとそのカードの「色」をした豚が「数字」のマス分先に進みます。ウノをしながら豚のレースを楽しめるゲームです。
スタートラインに立つのは4色の個性豊かな豚たち
ゲームの準備
① ゲームボードをテーブル中央に広げ、4色の豚コマをSTARTマスに置きます。ゴールマーカーの位置はプレイヤーの数によって変わり、コース上にある人数と同じ数字が書かれたマスに置かれます。
② 各プレイヤーは1色選び、4枚の予想カードと勝利ポイントマーカーを1つもらいます。4枚の予想カードにはそれぞれ各色の豚が描かれていて、カードは裏向きにして自分の前に置いておいてください。
③ 勝利ポイントマーカーをボードの「0」と書かれた石の上に置きます。
④ カード39枚を混ぜ合わせ、各プレイヤーに5枚ずつ配ります。残りのカードは裏向きの山札にして泥浴び場に置いておきます。そして一番上のカードをめくって隣の麦わらブロックの上に置きます。(めくったカードの色を参照します)
⑤ スタートプレイヤーを選んでゲームスタート!
ゲームの流れ
スタートプレイヤーから順に手札からカードを選んでプレイして、麦わらブロック(以下捨て札)の上に置きます。
捨て札の一番上にあるカードと同じ色か数字か「+2」「X」マークのカードをプレイすることができます。この時点でウノ。
緑の特殊カード「休憩」「農夫」はどのカードの上にもプレイできます。
プレイした時にカードが持ってる効果を発動していくのですが、これは次の項目で説明していきます!
カードをプレイできない時は、山札からカードを1枚引いてください。 プレイしたくないから引く……のもありです。
カードをプレイするか山札からカードを引くと手番終了。ここで「予想」というアクションができます!「予想」も次の項目で説明していきますね!
( – -)「ほう……今回はこの子が勝ちそうだな」
数字カードの使い方
まずは基本の数字カードの説明から。
数字カードをプレイすると、同じ色の豚が数字分先に進みます! 1つのマスに複数の豚がいてもOK。
これが基本で、ウノのようにゲームをプレイしてるだけで少しずつ豚たちがゴールに向かって走っていくのです!わかりやすい!
ウノ知ってる人なら誰でもすぐプレイできるゲームだと思います。
予想
カードを出していくと、豚たちがだんだんコースを進んでいきます。たくさん出された色の豚はたくさん進むし、あまり出されなかった色の豚はなかなか先へ進みません。
「今回はこの色の豚が勝ちそうだな……?」と分かってきます。そこでできるのが「予想」というアクション!
山札からカードを引いた後のタイミングに行うことができて、「レース終了時に1位になりそうな豚」を1枚選んで当たったら得点! 早く予想するほど勝利点が多くもらえます。
「予想」がこのゲームの肝で、早く予想して当たれば高得点。そして自分のカードの出し方によって勝たせる豚をコントロールすることもできます。そして狙った豚を最下位にすることも……
( ^^) 「そう簡単に勝たせるわけにはいかないだろう♪」
特殊カードについて
1匹が勝ってて、このままでは1人勝ちされてしまいそうだ。
自分もその色に賭ける? それもいいけど、後に予想するほど当たった時の得点が下がってしまいます。
それが嫌なら、全力で阻止しにいこう。方法は簡単。その豚の色のカードを出さなければいいんです。
賭けた豚の色を出して先に進めて早くゴールさせたい。でも大事な時に限って進めたい色のカードがないんですよね。
そんな様々な場面で大活躍するのが数字以外の特殊カード!
【+2カード】
ウノで言うドロー2、ドロー4。
次のプレイヤーに山から2枚カードを引かせることができます。そのプレイヤーも「+2」カードをプレイできれば、さらに効果が重なった分のカード枚数をその次のプレイヤーが引くこととなります。
ただカードを引かされたプレイヤーは、好きな色の豚を引いた枚数分のマス分交代させることができます。4枚引かされた時に2匹の豚を2マスずつ下げる……のように複数の豚を下げることも可能。このタイミングで予想もOK。
「やられたらやり返せ。」
【Xカード】
ウノで言うスキップカード。
次の手番の人を強制的に休みに出来ます。
【休憩カード】
一番遅い豚を3マス進めます。
最下位の豚が複数引きいるときは、好きな方を1匹選んで進めてください。
次に出せるカードの色は、カード下の円の中にある「?」マークの色に変わります。
「置いていかないで~!!」
【農夫カード】
ウノで言うワイルドカードで、次にプレイできる色を指定することができます。
同じ色でコンボが続いてる時や手札から出したい色がなかなか場に来ない時に、強制的に流れを変えることができます。
「1匹だけ抜きん出ようなんて、そうはいかないぞ♪」
ちなみに緑色の特殊カードはどのカードの上にもプレイできます。
……特殊効果だけでもかなりの足の引っ張り合いができますね。
他プレイヤーに攻撃したり邪魔したり……インタラクション強めなゲームが好きな人はすごく楽しめると思います。
そしてただ邪魔が楽しいだけじゃなくて、特定の人を狙って邪魔してたつもりがその相手が全然違う色に予想してて不発……など予想外なこともよく起きるので飽きません。
意地と立ち回りと足の引っ張り合い。白熱のレースの結果はいかに?
激しいレースにも終わりが訪れる……
以下のいずれかの条件を満たすとレース終了となります。
A. いずれかの豚がゴールコマが置かれているマスに到達する。
→ゴールさせたプレイヤーは3勝利点獲得
B. いずれかのプレイヤーの手札が0枚になる。
→0枚になったプレイヤーは5勝利点獲得
※ゴールと同時に手札を使い切れた場合は、AB両方の得点を得ることができます。これができるととても強い。
Aで終了したらゴールした豚、Bで終了したら一番先頭のマスにいる豚が勝者です。先頭に複数の豚がいた場合はそのすべての豚が勝者となります。
1位の豚が決まったら「予想」の答え合わせ。すべての予想カードを表に向け、勝者でない豚のカードは持ち主に戻し、1位を当てたプレイヤーに先に予想した順に勝利点を与えていきます。
1番目に予想したプレイヤーは6勝利点。2番目は4勝利点。それ以降は順位ごとに1勝利点ずつ少なくなっていきます。
以上が1レースの流れとなり、これを4レース繰り返して勝利点を競います。
そして4レース目の得点計算が終わったらゲーム終了となり、最も勝利点の高いプレイヤーが勝利です。
競うコマ(豚)の進め方もコントロールしやすいし、賭け(予想)の流れもわかりやすいので、レースゲームの入門としてもおすすめできると思います。
おすすめポイント
・知ってる人が多いウノに似たシステムだから、初プレイでわかりやすい
・ウノ知ってれば子供でも楽しめる
・なぐりあい激しいゲームが好みの人は好きだと思う
・レースゲームの入門にもオススメ
サウマウマウ / Sau Mau Mau