サグラダ・ファミリアのステンドグラス職人として、歴史に残る素晴らしい窓を作り上げよう!というダイスドラフトゲーム。
デザイナー | Adrian Adamescu, Daryl Andrews |
アーティスト | Peter Wocken |
プレイ人数 | 1~4人(BGGベスト2) |
プレイ時間 | 30分~45分 |
対象年齢 | 14歳~ |
ステンドグラス職人である私達はあの何百年と作り続けているサグラダ・ファミリアの窓の制作を請け負った。目的をよく聞き、設計図を見ながら後世に残る偉大なステンドグラスを作り上げるのだ!
サグラダ・ファミリアとは
1882年3月、フランシスコ・ビリャールのもと着工したが、意見の対立で降り、アントニ・ガウディが2代目として生涯をかけて設計・建築に取り組んだ。亡き後も色々問題が起こったりしたが(調べてみてね)建築は続き、2026年に完成予定となっている。
外観の荘厳さにすごい憧れる…、一度は訪れてみたい場所である。
サグラダの内装を思わせるような個人ボードが素敵、最高だね。あとは窓の素材としてキラキラ光る色とりどりの透明なダイスが綺麗!
個人ボードにさす設計図はこちら。カードの下の方には設計図の名前が書いてあったりとか雰囲気抜群。
これらを見ているだけでどんなゲームなんだろう…?とワクワクしてしまうのではないだろうか?それくらい綺麗で可愛くて想像力を働かせてくれるコンポーネントたち。
これはキックスターター版でとくに綺麗なんだけどね!
様々な制約のある窓づくり
プレイは簡単。順番にダイス(ガラス)を渡されるので、端からダイスがつながるように配置していく。その中で様々な制約があるので、守りつつきれいなステンドグラスを作っていく。
- 設計図を守ること。
- 同じ色のダイスを隣に配置することは出来ない。
- 同じ出目のダイスを隣に配置することは出来ない。
- 端から配置すること、その後はそのダイスに隣接するように配置すること。
最初に個人ボードに差し込んだ設計図には色と出目が描かれているので、その位置にはその色と出目のダイスを置く必要がある。これには難易度があって(カードの右下の●の数)難しければ難しいほど設計図の指定が多くなる。
更には置くダイスはラウンドの最初にランダムで色を決め、振って出目が決まる。なので、配置するときは次にどんな出目や色が来ても良いように、準備をして決めないと…このダイス置けない、あのダイスも!とひどい目に合うのだ。
そして得点方法は、個人と公開とで2種類の方法ある。
公開のほうは、3枚あって各目的を達成していたら右下の点数が貰える。
個人のほうは、1枚自分だけが見れる目的で、だいたいがどの色ダイスを配置したら出目の合計数が得点。とかである。(拡張で別の目的が増えた!)
この4つの目的をそれぞれ達成して、得点を競い合う。
秘密の目的は出目分が得点、ということもあり、つい6の出目で埋めたくなってしまう。(そうして自分の目的のダイスがバレてしまう)そうするとあれ?いつの間に?ってくらい置けなくなっている(きっと秘密目的以外をないがしろにしがちで適当にダイス置いてたりするせいだろう)。秘密の目的でめっちゃ点数取りたくなるの、わかる。秘密目的はある意味罠である。
公開してある目的は意外に達成が難しい。とくに秘密目的とはどっちで点数取ります?といった取捨選択が必要な場面が多い。秘密だけでは得点に伸びがないのでこっちでも点数取れるように計画を立てないと勝つのは無理。このゲームは何事も計画が必要なのである。
置き方と得点が解ったら、あとはダイスのドラフトの仕方。人数×2+1個の数をドラフトする、1回のラウンドで捕れる数は2個。1個取ってスタートプレイヤー→時計回り→ラストプレイヤーまで進んだら、もう1個ずつを今度はラストプレイヤーから反時計回りに取っていく。スタートプレイヤーは最初に好きなダイスを選べるが、2個目のダイスは2個から選ぶ、と選択肢がほぼ無い。なので、好きなのを選ぶのも良いけれど初めに選ぶのは希少なモノ、他のプレイヤーを見渡して残りそうなダイスは選ばない、など、1ラウンド1ラウンドのドラフトにも計画が必要なのである!
ルール簡単だけど、制約が厳しくないか…?難しい!となるかもしれない。
そこでみんなで使えるお助けアイテムの「ツールカード」がある。こちらは難易度に応じて貰えるトークンを1~2個支払うことで使うことが可能で、ダイスを振り直せたり反転したり、設計図の色や出目を無視して配置など、これを使うおかげですごく置きやすくなる、すごく便利なツールだ。
しかし、トークンは最後1個1点なのでどれを使うかの取捨選択は大事になってくる…個数にも限りがある。どれに使うかの取捨選択がとても大事。だけど、置けないと-3点なので使うことで置けるのならばじゃんじゃん使ってしまっても良い。
見た目が綺麗なだけじゃない、先々のプランも考えて行動しなきゃ詰む!と何手番先も計画していかないと良いステンドグラス職人になれない。
ダイスドラフトだけというシンプルさと制約が厳しいがツールカードで緩和されている…という難易度の辛さがボードゲームは初めてでも楽しませてくれる作品ではないだろうか。ボードゲームやったぜ!という充足感があるのも良い。
拡張で6人まで遊べる
拡張で6人まで遊べるボードが増えた!のと、個人目標もバリエーションが増え、さらに遊びがいのあるものへと変わっている。(が6人で遊ぶ機会がなかなかないよー!)人数増えるとドラフトのダイスも増えるので初めの1個は選ぶのが楽…な気がする。
あとはダイスプールを使う方法。ラウンドでのダイスドラフトが1個のみになる代わりに、もう1個は個人のダイスプールから選ぶことになっている、これは最初にダイスを振っているので少しランダム要素が減る感じになるのかな。10ラウンドで10個だから全部使うことになる。自分のダイス運が悪いとキツそう。
オレンジダイスの拡張
オレンジ色のダイスが増え、それに合わせて、目的カードも増えるみたい。オレンジダイスには出目ではなく矢印が描いてあるのでどんな拡張なのか今から楽しみ!
拡張タイトルは「サグラダ ライフ」12月3日発売予定。Engamesさんのサイトにて予約受付中です。
前にレビューを書いたが、あまりにも酷かったので書き直しました。
昔のレビューはこちら
サグラダ / Sagrada
One Comment on “サグラダ / Sagrada”
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