今回ご紹介するのは「ゴーネンコーネン」というダイス&紙ペンゲーム。
見た目がちょっと地味な小箱のせいか、オープン会に15回ほど持って行くも遊ばれることはおろか、誰にも一度も手にとってもらえぬまま今日に至るゲームです。
え?拗ねてませんよ。ボードゲーマーはより新しく、大きく、重いゲームに惹きつけられる習性がありますからね。仕方ない。
とはいえこのゲーム、自宅で遊んでいるのですが結構面白い。
雨後の筍のごとく紙ペンゲームが次々と発売される昨今ではありますが、時にはこんなのもどうぞ、という事でご紹介。
どんなゲーム?
一言で言えば「お題を自分で決められるガンシュンクレバー」です。
(このブログ見てる方はほぼボードゲーマーの筈ですので、ガンシュンクレバーは生駒山上遊園地みたいな誰もが知ってる固有名詞という事で話すすめます。よろしく。)
ダイスを振ってその結果をシートに書き込むまではよくある紙ペンゲームと同じですが、そのシートの選択と配置が各プレーヤーにゆだねられているのが特徴です。
デザイナー : Ulrich Blum & Jens Merkel
プレイ人数 : 1-4人
プレイ時間 : 約30分
対象年齢 : 8歳以上
コンポーネント
遊び方
手番になったら5個のダイスを振ります。
振ったダイスを利用してできることは主に2つ。
【その1】ゾロ目のダイスを利用して市場からカードを購入。
購入したカードは最大3×3の正方形になるよう並べます。
キングドミノで5×5からはみ出すマン(=私)もこれ位なら並べられるはず。
これが自分の記入スペースになります。
【その2】
カードの条件を完全に達成するように数字を書き込みます。
例えば上の写真の場合だと、カードに条件に合う「2」と「5」を記入し、このボーナスカードを完成させます。
この際、カードは完全に条件を達成させる必要があり、例えば『オレンジのダイスが「1」で記入できないので黄色の「5」だけを記入する』という事はできません。
このためあらかじめ他人の手番や「チャンス」というアクションを利用して、ある程度カードを埋めておく必要があります。何事も根回しが肝心です。
「ボーナスカード」を完成させると、それ以降『ダイスの色を好きな色にみなす』等の特殊効果が使えますし、もう一種類の「得点カード」を完成させると最終的な得点になります。
例えばこの中央の得点カード。合計で40以上になる数字を記入して完成させているので、ゲーム終了時に上下左右に接しているオレンジ色のカード1枚につき8点もらえます。この場合だと8点×3枚で24点ですね。
この様にボーナスカードを完成させて記入の効率をあげつつ、同時に得点カードを完成させ、ゲーム終了時により多くの点を取ることを目指します。
むっちゃ真面目にルール説明してるけど、ここ誰も読んでない気がする。
ここがおすすめ!
紙ペンだけどちゃんとインタラクションもあるところ。
(インタラクションの使い方あってる?)
他人の不幸は蜜の味
このゲーム、自分の手番で3回までダイスを振りなおせるのですが、その度に他のプレーヤーは振りなおしたダイスから1つ選んで自分のシートに書き込むことができます。つまり自分がダイスを振れば振る程他人の利益になってしまうのです。
なるべく振り直したくはないけど、条件達成しない限りは振りなおせざるを得ないので、そこが辛い所。
ゲーム中は、あなたがダイスを振る度に、皆「ゾロ目でるな。失敗しろ。振りなおせ」と心の中で思ってますし、逆に対戦相手が一発で望み通りの目を出したりするとあなたは心の中で「ふざけんな、コラ」と罵倒する羽目になります。楽しいですね。
プレーヤー次第の終了条件
また終了条件ですが、ソロ以外はラウンド数は決められておらず、誰かがカードを9枚置ききるともう1ラウンドやって終了です。つまり展開によっては非常に早く終わることもあります。
対戦相手が得点も難易度も高いカードを揃え「さあこれから数字を埋めるぞ!」とワクワクしてるのを横目に、あなたがうんこみたいなカードばかり9枚ならべ、僅かな勝利点だけちゃっかり貰って勝つこともあり得ます。
とっても楽しいですね。友達なくすけど。
ついでにここもおすすめ
ぼっちでも遊べる
ぼっちの皆様に朗報です。
こちらのゲーム、もちろんソロプレイも可能。
かく言う私も8割方ソロでプレイしてます。
繰り返し使えるカード
カードに書いた文字は毎回消して使い回せるので、他の紙ペンゲームの様に紙が無くなる心配はありません。
紙ペンゲーム買うと「そのうち100均で材料買ってきてラミネート加工しよう」と思ったまま気付けばペーパーが残り数枚になっちゃう勢(=私)には嬉しい限りです。
まとめ
と言うわけで、ガンシュンクレバー等の紙ペンゲームが好きだけどそれに加えて他人の不幸も願いたいよ、じゃなくてインタラクションも欲しいよ、って方、是非遊んでみてください。
ゴーネンコーネン (Gonnen Konnen)