突然ですが皆さんは預言を信じますか?
私はそこそこ長い人生の中で、一度だけ預言らしきものを信じたことがあります。
今から何年も前のこと。寝たきりで殆ど会話らしい会話をしなかった祖母が、妊娠中の私の膨らんだお腹を見て「ああ、男の子。元気なかわいい男の子が見える。」と、医師からもまだ聞いてなかった赤子の性別をはっきりと伝えてきたのです。
確信をもって語る祖母の様子に当時の私はびっくり。後にも先にも誰かの預言らしき言葉を信じたのはその時だけです。
半年後、元気な女の子が産まれました。
それはさて置き今回ご紹介するのはこのゲーム。
『サンティバの預言者』です。
目次
どんなゲーム?
プレーヤーは何故だか突然預言者となり、ボード上のコマを進め、ゴールである知恵の雲の城を目指します。
コマを進めるためには前半はダイス目、後半はカードが必要になるので、それらをバランスよく選択していく必要があります。
そして手番『外』のプレーヤーは預言者らしく、手番プレーヤーが何を選択するのかを預言します。
みごと預言が当たれば相乗りできるし、手番プレーヤーを妨害することもできるのです。
一度遊んでみるとお互いの心理の読み合いが楽しいゲームなのですが、一見すると地味なファミリーゲームに見える点、プレイ時間の割にルールが若干ややこしい点などから、私自身も遊ぶまでにうんとこしょ、どっこいしょ、と時間がかかりました。
という事でご興味のある方に向け、以下くどくどと説明しちゃいます。
よろしければお付き合いください。
プレイ人数 : 2~4人
プレイ時間 : 30~45分
対象年齢 : 8歳~
コンポーネント
ちょっと地味ですが、くるくる回せる水晶玉にテンションが上がります。
箱の大きさのわりにコンポーネントがあっさりしてるので、旦那に「何だこれ。スッカスカだな!」と笑われました。
勿体ないので空いたスペースには子供の夏服2枚くらい収納しときます。
遊び方
ゲームの構成
このゲームは二つの段階に分かれています。
まず前半はダイス目やカードを選択したり、預言をしたりしながら、ダイスの目を使って啓発の地(30のマス)を目指しコマを進めます。
そして誰かが啓発の地についたら突如として前半終了。この時点で既に運命は決まってます。
後半はそれまでに集めたカードを処理し、次なる目的地、知恵の雲の城(75のマス)を目指し再びコマを進めます。
城に最も近づいたプレーヤーの勝利です。
前半 (啓発の地を目指して)
手番にすること
手番プレーヤーは5個のダイスを振ります。
振ったダイスを対応するカードの下に並べ・・・
手番プレーヤーはこの中の1色を心の中で選択します。
☆マークのダイスの色を選べばその数だけコマを進め、数字のダイスの色を選べばその色のカードが1枚貰えます。
さて、ここからが面白い所。
手番プレーヤー以外の人は、手番プレーヤーがどの色を選ぶのか考え、それを自分の水晶玉でこっそり預言します。
預言が済んだら手番プレーヤーは選択した色を公表。
ここで見事その色を預言した手番外プレーヤーは水晶玉をオープン。
その色のダイスが☆ならコマを進め、数字ならカードを貰えます。
手番プレーヤーもここで手番を終了すれば、同じくコマを進めるかカードをゲット。
また希望すれば、引き続き残りの色を選ぶことも可能です(その場合はダイスやカードは未確定エリアに仮置き)。
全員に預言されたら
手番プレーヤーがさらに続けて残りの色を選択することにした場合、先ほど預言が外れた手番外プレーヤーは既に預言した色を変えることなく水晶玉を伏せたまま、再度預言が当たるのを待ちます。
もし手番プレーヤーがそれまでに選んだ色が全ての手番外プレーヤーによって預言されてしまったら、残念ながらそこで手番は終了。
未確定エリアに置いていたものは全て失い、残念賞の白いカードを貰って次の人の番へ。
誰にも預言されなければ
もし手番プレーヤーの選んだ色を誰も預言することができなかった場合、ご褒美?として手番プレーヤーは、ダイスが☆でもコマを進めずカードを取ることを選択できますし、ダイスが数字でもカードを貰うのでなく、その数だけコマを進めることもできます(最大6!)。
ただし、通常と逆の選択をした場合(ダイスが数字なのにカードを貰わずコマを進める等)、手番プレーヤーはそこで手番を終了することはできず、必ず次の色の選択を行う必要があります。
後半 (知恵の雲の城を目指して)
いずれかのプレーヤーが30のマスに到達したら、前半終了。
各プレーヤーはそれまでに獲得したカードを各自、色ごとに並べます。
カードには色ごとに0~4の数字が書かれているため、その数の合計だけコマをさらに進めることができるのですが・・・。
その前にプレーヤー同士で左から順に各色のカードの枚数を比較し、一番枚数の少なかったプレーヤーはその右隣りの色のカードを裏返しにしないといけません。ちなみに裏返すと数字は「0」。
つまりそれまでせっかく集めたカードも、左側の色のカードが集まっていなければ、コマを進めるのに全く役に立たなくなるのです。ああ無情。
カードの処理が全て終わったら表に出ている数字を合計し、コマを進め最も進んだ人の勝利です。
ここがおすすめ!
ゲームに勝つためには、ダイス目とカードを効率よく選択していきたいのですが、対戦相手に当てられてしまうと全て失ってしまうので、上手く裏をかく必要があります。
逆に手番外プレーヤーは手番プレーヤーの状況や性格を考慮して、預言をしなければなりません。
このあたりの読み合いがとても楽しい。
私の場合は家族で遊んだのですが、私の手番の際、恐ろしい程旦那に最初の一色を見破られました。なんでも私の心の内が手に取るようにわかるそうです!!
(そんなに人の気持ちが分かるなら飲み終わった空のペットボトルをそのまま冷蔵庫にしまって私を300回くらいイラつかせてる事に気づいてほしい。)
逆に子どもは私がどの色を選択するか、全く予想できなかったみたいです。
「親の心 子知らず」ってやつ?(違う)
おわりに
という事で「サンティバの預言者」を紹介させて頂きました。
お互いよく性格を知ったメンバーで遊べば、相手の思考パターンの裏をかいて盛り上がることのできるゲームだと思います。
上記以外にもいくつか細かいルールがあるので、そちらはルールブックをご確認ください。
皆さんの預言が見事当たりますように。
(ついでに旦那が飲み終わったペットボトルをそのまま冷蔵庫にしまいませんように)
※「預言者」と「予言者」について
このブログ上では国内流通品のタイトルが「サンティバの預言者」となっていたので、神の意志を伝えるという意味の「預言者」という単語を使いましたが、ゲームのシステム上未来を言い当てる「予言者」でも意味は通じるかと思います。
どうも両者を区別してるのはに日本語だけで、ドイツ語や英語だと同じ単語を使ってるような?
詳しい方いたら教えてください。
ボードゲームに関する個人的感想を書いてます。有益な情報は皆無です。
サンティバの預言者