部隊を組み戦場を駆け巡り大将を討ち取れ！
将棋のジリジリとしたコマの鬩ぎ合いと大将(副将)のド派手な能力で戦場を荒らす二人用ゲーム。

デザイナー :北尾まどか
原作 :原泰久
プレイ人数 :2人
プレイ時間 :15～20分
対象年齢 : 8歳～
パブリッシャー :ジーピーゲームズ

春秋戦国時代を舞台にした漫画「キングダム」と女流棋士であり、「どうぶつしょうぎ」デザイナーの北尾まどか氏とのコラボレーション。将棋のようにコマを進め「大将」もしくは「本陣」どちらかを落とせば勝ち。
大将はキングダムの武将たち。その能力がまた強くて、闘いが派手になる。マンガ読んでると「なるほど。この能力は確かに。」って納得いくのが原作ファンにはとても良い。主人公である信の能力が前方なら2マス進めるって確かに猪突猛進だしね、確かに。

アクションは３種類

コマを進める、作戦カードを使う、作戦カードを引く、の３種類。
コマを進めたいけど作戦カードも引いて有利なカードを手に入れたくなる、けどコマ進めないのも1手遅れてしまう感じがジレンマ。カードは相手と同数か＋1枚までしか使用することができない(クニツィアのバトルラインと同じ)のもこのカード強力だけど今使っちゃっていいのかしら?となかなか使えない。

フォーメーションで変わる動き

コマを進める方法が前方のみ何だけど組み合わせで動きを変えられるのが楽しい。
ホームベースの形をしたコマが「兵」。前方にしか動けない。人型のコマ「武将」は王将のように四方八方に動ける。武将と兵が組み合わさると「隊」となり、左前、前、右前に移動出来て向きを変えられる。

将棋っぽいのに組み合わさるってどういうこと？っていうと、相手の駒とぶつかることで戦闘が起き、1コマ1武力で互いに武力分コマを消費する。そのままだと「そして誰もいなくなった」なので組み合わせて力を蓄えなきゃならないのだ！

武将は自由に動けなくなるけど強くするためには兵と一緒に攻め込む必要があるのだね。

戦闘が熱い！

さらに、「士気」という武力と防御を強化するシステムがあって、相手の駒が行けない場所から攻撃すると仮想コマ＋1される(真後ろ＋2)。この効果で相手を殴ると自分のコマが減らないから積極的に狙いたい。

後ろに何の制約もなく動けるのは武将だけ。
兵は前しか見ないし、隊は移動後に向きを変えて次のターンなら…。と後ろに戻るのはだいぶ難しい。横向くと相手の士気＋で攻め込まれちゃう可能性が…！コマの動きコマの向き1つ1つがめちゃくちゃ悩ましい！

作戦カードで一発逆転(したい)

もうだめだ…って思っても作戦カードでなんとかできる可能性が！

騎馬で2歩移動とか、火矢で一つ先に攻撃できたりとか！本陣の場所を変えたりとか！
基本逃げカード以外は1枚しかないので相手に取らせない、といった意味でもいつ使えても良いようにとかでも引いておいて損はない。

慣れてきたら大きな戦場で

２枚組み合わせで合戦の場を広くすることができる。
その場合、副将にもキングダムに出てくるキャラクターを割り当てられる。信＆羌瘣や王騎&騰という本編にある組み合わせもできるし、信＆李牧などありえない組み合わせと戦略で戦うこともできるようになっている。
そして新たにそこから戦えば士気＋1になる「高台」要素も加わって更に戦略が深まるゲームが出来るのだ！