突然世界に現われた植物。
その繁殖力はすさまじいものであっという間に世界を埋め尽くした…！
超巨大ネットワーク植物怪獣「ユグドラサス」。
この未曽有の事態に人類はどう立ち向かうのか――――！
「Kaiju On the Earth(KOE)」シリーズ第3弾は国家間で覇権を取り合うウォーゲーム！！！！

デザイナー : 林尚志（OKAZU brand）
プレイ人数 :2～4人
プレイ時間 : 1日(慣れたら人数×60～)
対象年齢 : 12歳～

人類VS世界樹…？

この植物怪獣ってめちゃくちゃ人間食って動物とかはスルーするらしい、しかも世界中に出没してる。毒の花粉まき散らして町が全滅してたり…どうするんだ人類。

と途方に暮れてる中、私たちは世界各国を納めるものとなってこの怪獣に挑む…！頑張ろう、人類。手を取り合ってこの事態を乗り切ろう…！

っていう話なのかと思いきや、ユグドラサスを倒した後中心となって世界を牛耳るのは自分たち…！と虎視眈々と狙ってる…という(半)協力ゲーム(一応一緒に怪獣は倒そうとしてるからね…？)だけど国家間でどこが一番影響力が高いか…というのを競うゲーム。あー人類って愚か。

１日ってホント？

プレイ時間１日で「うひゃ～～～めっちゃ気合い必要だな～～」と思ってたのですが、思ったよりは重たいゲームをやってるときの感覚でした。時間で敬遠しちゃってる人は全然イケる！イケる！

が、スペースが問題。

めちゃくちゃコンポーネントが多くて６人用のダイニングテーブルいっぱいいっぱい。いやー、一部おけなかったかも…。カード類は重なっちゃってたかな。とにかく、カード類めっちゃ並べる。アクション選択のタイルも３回拡張するので、その分の場所も確保。
そしてそれを並べるのに時間かかる。手伝って貰っても結構時間かかるんじゃないかな？

あとサマリーがバカでかい。でかーーーい。

ユグドラサスを倒……倒さなくていいの？

今回は協力ゲームじゃない。
そして、別にユグドラサスを倒さなくてもいい。

過去2作やった身としては協力ゲームじゃないの！？と思った、そして倒さなくてもゲームオーバーにならないんだ？…とも。えっ放置しても、良いの？人類大丈夫なの？そんなことより他国より自国を優位に立たせるためにカリスマを集めることのが大事…なんて楽しいフレーバー。クソ上級国民すぎる。

いろいろやることがある

ユグドラサスを倒す！というのが共通の目的。殴るために必要な国力が陸海空・科学と項目が分かれてる。ちなみにパワー＝ダイス数。各地域に自分の軍事拠点を建てて対抗できる戦闘機を増やしたいし、良いところを見せるために難民を救助出来るキャンプも作らなきゃいけない。戦略も組んで有利に動けるようになっときたいし、国際公約を施行していろいろ支援物資受け取ったりしないと何もできなくなっちゃう！特別施設建てて国民にアピールもしときたい！！！

と、やることたくさん。
アクション数は各季節２回の３年間で24回。その中で一番を目指そう。

実際どうするかというと

ランダムに並べられた9つのタイルから各季節2個選んでアクション。選び方は▲が2個くっついたコマを置く。そのコマがおかれた根本→先の2箇所のアクションが出来る。打った箇所は次は打てない。1年でリフレッシュ＆アクションタイルを好きな箇所に追加。なのでだんだんと自分の好きな組み合わせでアクションが打てるようになる…はず。(狙ったタイル取れてれば)

各アクションは2種類あって通常どちらかだけれど物資を払うことでどちらも打てるようになる（物資大事）もしくは戦略としてどちらもできるというのもある。(戦略大事)

ちなみに、このアクション打ちたいけどスペース無い…ってときは片方はみ出しておくことも可能なので(その場合、補充アクションと言って物資などが貰えたりする)詰むことはない。

戦う時はダイス勝負。各戦闘機ごとに育成があって育ててるとダイスが増える！(育成大事)さらに、通信施設というものを建てていると戦闘場所によってはダイスを1個プラス出来るのだ（軍事施設大事）。

ダイス勝負は熱いよね。増やせてるとドヤ顔で「6個で！」とか言えちゃうのも好き。

黒ばっかりでオーバーキル。
やったー。見て見て―。

と、それだとちょっと説明に弱いのでこの赤い奴もダイスに描かれてて、出るとユグドラサスから報復を受ける。倒したら報酬が貰えるけどもちろん被害も出る。この子の数が多いと倒したけれど部隊が全滅…！なんてこともあるんだ。

ユグドラサスからの攻撃

私たちのアクション後にユグドラサスも行動を起こす。

ユグドラサスがいる地点から波状攻撃で周りの国にも攻撃がいく。この攻撃がわたる地域には緑のキューブが置かれていて1個1撃。1撃は部隊1個で対処できる。最初は難なくブロック出来てても後半は…。これは遊んでみて確認して発狂して欲しい。

ちなみに季節ごとに移動するのでやろうと思ってたアクションも攻撃のせいでキャンセル…ってこともある。
あ、でも、犠牲になるのは難民なので大丈夫ならおっけーです（？）

総評は

面白かったでーす！

やろうと思ってたことが全然うまくかみ合わなくて最初はやっぱりチュートリアル感はある。けれどもあれもやりたいこれもしたいユグドラサスはぶん殴りたい。選択肢が多いのが楽しい。
私の国は難民を保護しやすい位置にいたので難民キャンプめちゃくちゃ建てた。

けれども、やっぱり怪獣を狙ったほうが点数上がりやすくは感じたかな？

ここが残念

全体的に文字が小さいことがちょっとストレス。コンポーネントの量がすごいから仕方のない部分はあるとは思うけれど…。

とくに戦略(ストラテジー)の小さいカードに小さい文字、アクション強化効果＆ラストの勝利点増強効果のあるものなので皆にとってとても大事なんだけれども。確認しづらいのが本当にストレスだったかな。上にキューブも乗るから手元に持ってきて確認っていうのもしづらいのも…。

あと、もうちょっと足を引っ張り合いたかった感はある！これは私の個人的な好みだけれどｗ