プレイマット比較

レビューKei

まえがき

今回はゲームではなくテーブルに敷くマットの比較。
ここ1年ほどでよく利用されているフェルト / ハイミロン / 人工スエードの3種類を数か月つづ使ってきたのでそれぞれの特徴、長所、短所をそれぞれ記載するよ!
価格の参考になるプレイ用のテーブルは175cm x 65cm。これを覆うために幅1m前後、長さは2mを超える位のものを購入してます。
さらにいくつかの項目を5点満点で評価。

フェルト

プレイスペース設置時の画像なのでまわりが汚いのはご勘弁を

まずは一番身近で大きくないものなら百均でも購入できるこれ。

長所はなんと言っても価格。 2~3人でカードゲームに使う程度の小さいものなら100円から。
僕がプレイスペースで使っているテーブル用のものでも3,000円~5,000円程度で購入できる。
厚さにもよるけど素材が固めなのでしわもよりにくく表面の起伏が大きいのでカードやチップが取りやすい。
見た目もとても綺麗で牧場系のゲームなんかがよく似合う。

滑りはあまりよくないのでボードがずれにくい反面カードディールのスローイングはちょっとやりにくい。
新品の時は長所が目立つとても使いやすいマットと言えると思う。

短所として致命的なのはスリーブに入れたカードの角がひっかかる事。とくにハードスリーブが顕著で、カードを取るときはもちろん位置をずらすときにも角が刺さってしまい非常に取り回しが悪い。
さらにひっかかった際にフェルトが毛羽立ってしまいだんだんと毛玉ができ始め、新品の時は綺麗だった見た目もボサボサと汚くなってくる。
寿命が短く月にのべ100ゲーム以上遊ぶようなハードな使い方をするとまめにメンテナンスしても3か月も持たない。
メンテナンスはぬるま湯で洗って毛玉をもみこみ、残った大きな毛玉をはさみでカットする。正直かなり手間がかかる。

数か月でそこらじゅう毛玉だらけに

フェルト評価

価格 5
メンテナンス性 3
見た目 5
しわ・ずれ 5
寿命 2

値段は安いのでハードに使わなければ両面使ってボロボロになったら捨てる位の使い方が良いかな。 寿命の短さに納得できれば他は非常に優秀だと思う、

ハイミロン

ヴィロードのような光沢がありたいへん美しい

コスプレ衣装制作等によく使われる光沢とマット感を両立したとても見た目の良い生地。
長所はヴィロードのような見た目で手触りがとてもよく、適度に摩擦と滑りが両立しておりカードスローもしやすいのにボードもずれにくい。
フェルトに比べていくらか高価で当方のプレイテーブルに合わせた大きさで7,000円~10,000円程度。

短所はメンテナンス性の悪さと薄さ、軽さ。
衣服に使えるほど軽いのでとにかくずれやすく、薄いのもあり皺になりやすくテーブルクロス止めが必須と言える。そしてそれでもずれる。

肘をついた程度でずれてしわになる

さらに普通に洗濯機で洗うことはできず、粘着ローラーで埃を取る程度。定期的なクリーニングが必要になり、料金は お店によりまちまちだが 2メートルで数千円にはなるのでメンテナンス費がとても高くつく。
そして大問題、ボードゲームのタイルやボードは思った以上に小さな紙のクズが出る。生地の特性上それが非常に目立ち4~5ゲームもプレイすると埃まみれのような見た目になり常に粘着ローラーでコロコロコロコロと掃除をすることになる。
ただしクリーニングに出しさえすればいったんは綺麗になり劣化も少ない。

数ゲームで衣服のちりやボード、タイル等の紙のかけらで白々としてくる

写真は酷い時。朝綺麗に掃除してゲーム会を開始、夜にはこんな感じに埃にまみれたような見た目になる。

ハイミロン評価

価格 3
メンテナンス性 1
見た目 5
しわ・ずれ 1
寿命 4

見た目も良く皺がよる以外はとても使いやすいけどあまりにも汚れが目立つ。クリーニング代も高く掃除をしてもしてもきりがない。イベント等で1日だけ使う等にはとても良いと思うけど、恒常的な使用には全然向いてなかった。

人工スエード

起毛からくる素材感がアナログゲームにとてもマッチする

ソファや車のシート等ハードに擦られる場面によく使われている。
長所は使用シーンからもわかるとおり丈夫さ、あらっぽい使い方が想定されるのでメンテナンスが非常に楽。
普段は固めに絞った布巾で水拭き、ひどい汚れも中性洗剤と水拭きでよく、お茶やジュースをこぼしてもふき取るだけで概ね綺麗になる。
起毛しているのでカードやチップも取りやすい。摩擦は強いのでカードスローには向かないがボード等がずれにくい。
ソファー等で10年以上の耐用性を謡っているので寿命も十分。
見た目はマットで素材感がありアナログ感が強く、ボードゲームととても相性が良い。起毛しているので暗めの色の場合多少紙のチップやボードの埃が見えなくはないがハイミロンに比べると目立たない。

起毛していて光の乱反射があるので紙のカスが多少見える

短所は価格。 素材メーカー各社から色々なグレードがでているが総じて高め。
安いもので当方のテーブルにあう2m超のもので15,000円程度から、高いものは4万円ほどになる。 基本的な差は厚みと耐掻性にある。
金属製のボタン付きのパンツのお尻全体重での擦れなんかを考慮しているような素材なので、ボードゲームで使う限りはそれほど高級な高耐掻性の物は必要ないんじゃないかと思う。厚さはずれやすさと皺のよりやすさに影響するが薄めのものでも固いのでそれほど皺は寄らない。

人工スエード評価

価格 1
メンテナンス性 5
見た目 3
しわ・ずれ 4
寿命 5

見た目は新品のフェルトやハイミロンに1歩劣るものの十分。皺も寄りにくく寿命は長い。
なにより素晴らしいのは普段の手入れの簡単さ。さっと拭くだけで綺麗になるのでメンテナンス費用が安く、長い目で見ればコストは安くなるんじゃないかと思う。

まとめ

月数回以下の使用ならフェルト両面を使い倒して買いなおし、月に何度もゲーム会で使うような方なら人工スエードをお勧めいたします。
ハイミロンは 新品時はとても綺麗なのでイベント等で数回使う程度なら軽くて持ち運びもしやすく良いのでは。

2020年2月加筆
窓用のカーテンをプレイマットにする。
一見安上がりでナイスアイディアなのだが大抵のカーテンは柄やエンボスがありカードが引っかかってほつれたり、致命的なのはボード裏が結構擦れで劣化するので、ノンリプレイな方はともかくコレクター気質のある方やリプレイ派はご注意を。

Kei

できるだけ感覚そのままより言語化、体系化して伝えるレビューを心がけてます。

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