ERA -剣と信仰の時代-

レビューMizuki


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4
On 2019年11月1日
Last modified:2020年5月30日

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概要

デザイナー : Matt Leacock

アーティスト : Chris Quilliams

プレイ時間 :約45~60分

プレイ人数 :1-4人

対象年齢  :10歳以上

2019年にホビージャパンより発売された「ERA-剣と信仰の時代-」

作者は「パンデミック」でおなじみのマット・リーコックとクリス・キリアムス。
2008年に発表したダイス&ペンゲーム「Roll Through The Ages」を基に製作した今作をレビューしていきます。

どんなゲーム?

ローマ帝国が滅亡した後のイベリア半島が舞台の都市建設ゲームです。
レゴブロックのような建物と壁ブロックを好きな場所に組み立てて、自分だけの中世の都市を作っていきます。

プレイヤーは君主の1人になって、領地を発展させながら名声を競い合います!

ゲームの流れ

①プレイヤー全員同時にダイスを振る

出た目の効果がのちのフェーズで実行される。
気に入らない目があったら3回まで降りなおせるが、厄災面が出たらそのダイスは振りなおせない。(教会ダイスのフェザーが出たら振りなおすことも可能)

ドクロが厄災ダイス。基本出たら振りなおせないが、白ダイスで羽「フェザー」が出ると振りなおせる
②収集フェーズ

ダイスで出た面と建物効果で得る資源を収穫する。自分の土地の資源ピンを増やす。

ボードの上の資源ピン
③食糧フェーズ

ダイスの数だけ麦「食糧」を減らす。
足りなかったらドクロピン(数字分だけマイナス点となります)を不足分増やす。

本マークの「文化」とドクロマークの「厄災」ピン
④厄災フェーズ

ダイスで厄災面を出したら、その数分の厄災効果を発動する

自分の不利益になるものから他人の邪魔するものまで
⑤建築フェーズ

ダイスでトンカチ面が出た数だけ建物を立てれる。
建築する際には建物のコスト分の資源を消費します。

それぞれの建物には建築コストと最終時の得点がある
⑥襲撃フェーズ

ダイスで攻撃面が出たら、自分より攻撃力が低いプレイヤーから好きな資源を1つ奪える。防御面が出たら、相手の攻撃力より勝っていたら防御できます。

剣の攻撃マスと盾の防御マス。厄災マスも混ざっている
ゲームの終了条件

以上のフェーズをループし、建物がプレイ人数によって指定された種類枯渇したらゲーム終了です。
2-3人プレイは3種類、4人プレイは5種類。
その後得点計算をして名声が一番高いプレイヤーが勝者です!

建物が1種類枯渇したらめくる
得点計算

・建物ごとに決まった得点が入ります。
重要なのが、壁の中にある建物は得点が2倍になります。さらに重要なのが、一番長く壁を建てたプレイヤーは+10点入ります。
でも壁が閉じずに隙間が空いていたら壁の中ボーナスも入りません。
壁を長くして領地を広げるか、さっさと壁を閉じて安全にいくか、とても悩ましい!

壁にも様々な長さがあって設計の自由度も高い!

・建物によっては追加で得点を得られるものもあります。

・ドクロマークはピンの数分マイナス点。文化(本)マークはプラス点入ります。

3人でプレイしてみた

序盤
序盤の領地ボード
序盤の領地ボード

最初は資源が限られてくるので、まずはダイスを増やして生産力を上げたい。
資源が貯まりつつダイスを増やせる建造物「主塔、長屋、町屋、教会」を建てていく。

木を安定して増やすために「製材所(木材毎ターン2つ取得)」を立てても良い。
「農場(麦毎ターン1つ取得)」を増やして安定して食糧を得られるようにしても良い。

厄災面2つで発動する「疫病(ひとかたまりの建物1つごとにマイナス1点)」が怖いので、みんな病院を建てるために全力で木材を集めていく。

3つしかない病院ブロック

序盤は厄災や襲撃で資源が減るのがとてもつらい。

中盤

真っ先に病院ブロックが枯渇。そして全2種の建物が枯渇したので、もう1種ブロックがなくなったらゲーム終了になる。育てる建物がバッティングしないようにうまく調整しよう。

ここからは今持ってるダイスの種類で集めやすい資源が変わってくるので、最終的に建てたい建造物を見据えてダイスをさらに増やしていく。

灰→貴族ダイス、黄→小作農ダイス、青→市民ダイス、白→聖職者ダイス 色によって集めやすい素材が違う

またどのくらいまで壁を増やすかを決めてしまって、閉じる作業を建築の合間進める。

厄災はダイスが増えた分出やすくなって厄介。逆に言えば数をコントロールしやすくなっているので、3と5を出して周囲を邪魔していこう。
教会をたてると得られる「聖職者ダイス」に厄災面を振りなおせる「フェザー面」をうまく活用したい。

襲撃への対策も忘れずに。放っておくと「貴族ダイス」を増やされて盾4面でも太刀打ちできなくなってしまう。貴族ダイスを増やすか、そもそも襲撃までに資源を使い果たしてしまうのか、プレイヤー次第!

終盤

あとは得点を増やすことを考えて壁閉じと建築をしていく。

周囲の空きマス分点が入る「市場」、残り資源が点になる「ギルドホール」、
文化の数が点になる「大学」、ダイスの数が点になる「大聖堂」があります。
どれも建築コストが高いもの場仮なので、自分が持ってるダイスからとりやすい建物を計画的に狙っていこう。

上4つの建物を建て始めると一気に建物が枯れ始める。

全員が建物が3つ枯れたので終了。ここまで大体60分で思ったより軽かった

感想

勝ち方がいろいろあって楽しい

ダイス増やして拡大再生産がとてもおもしろい。
出目もランダムだしプレイするたびに増えるダイスの種類が変わり、どの状況でも勝ち方がちゃんと用意されている!

壁を広げるか、建物を建てまくるか、襲撃と厄災で邪魔するのか、ギルドで攻めるか、市場でで攻めるか、大学で攻めるのか、大聖堂で攻めるのか。
プレイするたびにいろんな都市が出来上がって楽しい!

食糧が足りない…!

毎ターン食料が必要なのがつらい。そしてダイス増やせば増やすほど必要な食糧が増えるのでさらに大変。
でも放置すると大変。

食糧をなめて建物ばかり立ててると、最後の最後でマイナス点で最下位に落とされるぞ!勝つには百姓一揆をなめちゃいかん。

そうはいってもダイスの出方でたまたま麦が出ないことも多いので、農場増やすのは大事。
終盤土地が足りなくなったら畑を焼けばいいのさ…

おすすめポイント

・軽いプレイ感で小学生くらいでも全然できる。

・もちろん大人も楽しめる。生産系が好きなゲーマーにはなおさら。家族でやる1本にオススメ

・建物ブロックを組み立てて実際都市作ってる感が楽しい。写真の見映えも良い

・ダイス面は当然だがランダムなので、毎回違う遊び方ができてリプレイ性がある

ERA -剣と信仰の時代-

4

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