海から突如現れた怪獣「レヴィアス」と人類の戦いが始まる…!
日本政府は沖縄に防衛線を築き、レヴィアスを待ちうけるのだった。
アークライトとドロッセルマイヤーズ両社共同制作による「地球を揺るがす未曾有の連作ボードゲーム Kaiju on the Earth 」の第2作目はかぼへるの金子裕司氏(バハムートゲート)による心理戦のゲーム。
デザイナー | 金子裕司 |
アーティスト | 関田 裕治,中村 豪志 |
グラフィックデザイン | 宇佐美 詠子 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 30~60分 |
対象年齢 | 10歳~ |
第1作目のボルカルスプレイレビューはこちら
レヴィアスは海底に潜み、タイミングを見計らって津波や捕食をし、人類側にダメージを与える。人類側は被害を抑え、レヴィアスを捕獲するのが目的となる。
まず初めに思ったのが、コンパクトになったなー!でした。箱の大きさはだいたいボルカルスの半分くらい。持ち運びしやすいサイズになった。
1対多に分かれての対戦
今回はボルカルスのようにミサイルを撃ち込んでボコボコ…にはできない。レヴィアスはこちらに被害を与える時以外は海の中に潜伏しているようだ。
なので、人類側は機雷をレヴィアスの周りに設置して捕獲するしか対処できない。
勝利条件
人類
・機雷を使ってレヴィアスが動けないように封じ込める。
敵を騙すには味方から
心理戦は消耗が激しい
怪獣初退治
レヴィアス
・人類がdaysカードが引けなくなる(GAMEOVERが出てきたら勝ち)
・A~Eの5つの堤防のうち、4つの破壊
・港に出ている船を全て捕食
怪獣プレイ楽しい
各位は上記の勝利条件を目指して、戦う。
レヴィアスの位置を探る
レヴィアスの位置がわからんことには捕獲できない。
最初は3箇所のうちどれか…ということで、予想する。
Pomさんは真ん中(29)には置かない(断言)
と、相手の性格を考えて予想する。
そう考えると思って真ん中かもよ
と続くのが心理戦。そう考えると思って~と、心理戦には終わりが見えないのが怖い。
…が、確かに真ん中じゃないな…って思ったから何も言わなかったよ。
人類側からレヴィアスを探る方法は2つ。
1つはソナーを使う。船のあるエリア1箇所だけいるかいないか判別できる。
もう1つは機雷を使う。機雷を置いた場所にいた場合は「いる」と宣言して移動しなきゃいけない。何処に移動したかはわからないけどその付近にいることはわかる。
ソナーは範囲広いし、機雷は移動しちゃうし…でなかなか特定しづらい。
どっちにいるかわかんねー
しかし、機雷によってレヴィアスが通る場所を制限することが出来る。機雷を置いた場所は通れなくなるからだ。
端っこに置いて
ここ置いたからそっちには行かないだろう。
と予想がつけられる。
じゃあ機雷いっぱい置く?と思っても機雷の数には制限がある。
1日目と2日目はそれぞれ2枚だけしかないので、なかなか取り囲むのは無理。場所を制限したいけど、無駄遣いは出来ないのだーーー。
ソナーは1日目の枚数は多いけど、後半少ないから最初にバカスカ使っていいかは悩む。
隠れて隙を伺う
レヴィアスは燃費悪い。最初に持ってるエネルギーは2つ、移動するのに2つ消費するから最初に移動したら、次は沈黙(エネルギーを貯められる、それでも1ターンで2つ分しか回復しない)しなきゃ何も出来ない。
一応、船が近くにあれば捕食で3エネルギー貯められる…けれど、居場所がばれてしまうのでなかなか使い所が難しそう。
人類側と違って、レヴィアスには勝利条件は3種類もある。けれど、暴れすぎると捕まるし、エネルギーもストックも溜まり具合もなかなか渋いのでどの勝利にするかは決めておきたい。
最後の日である4日目には覚醒カードがめちゃくちゃ入っているので、そこまで持たせて暴れたい!
…
Pomレヴィアスは充電→充電→移動→充電→移動…
と潜伏型のレヴィアスなのでめっちゃ厄介だった!
どこにいるか全然わかんねーーーー!船食ってクレー。
機雷で道塞いでるからここは通らないでしょ…と予測をつけても移動って言ったけど動いてないっていう可能性がある、海上に現れないとまったく解らなくなる。これは恐ろしい。
激しい戦いが予想される終盤戦
3日目の終盤にはレヴィアスの稼動区域も減っているころ。そして人類側はなかなか場所が特定できずに焦れてるころでもある。
3日目からは人類側も大作戦を取ることが出来るようになっている。(カードに強効果のものが増える)
ネットワークソナー発動!全ての船のあるエリアでソナー探知をする!
いない
居たら居たでラッキーだし、いなければ場所を制限できる優れもの「ネットワークソナー」これで大体の居場所を押さえられる!ヨシ!
Cの防波堤を狙ったあと移動されたので4,5,6,13の枠に居ると予想(写真では5に置いてあるけど予想時にはまだ置いてなかった)
捕食!
予想は大幅ずれて、10の船を捕食!…なんとレヴィアスは19にいたのだ。
囲むのに船も近くにない…1ターン進んだら逃げられてしまう…機雷もあとわずか…(レヴィアスに壊された)
これは絶望的か…?
Pomさんが隙を見せるのを待ってたよ
「やたがらす」!!
説明しよう!「やたがらす」とは盤面にある機雷を1つ選んで1~2マス範囲の好きな場所に移動できるのだ。
ほぎゃあああああああ
こうして怪獣の2度目の侵攻は阻止できたのであった。めでたしめでたし。
まとめ
人類側は怪獣の動きを予測して罠を仕掛ける。それがハマると気持ちいい。
怪獣側は人類側があーでもないこーでもない…と苦しんでいるところ、そして全然違うところに「ここだ!」と予想されたところを、ニヤニヤして楽しむ…。ニヤニヤ。
完全にここ(5のエリア)に居ると思ってた…
(5のエリアか!と騒いでたとき)いけると思ってたんだけどなー
Pomさんなら機雷に張り付くと思ってた
(残りのDaysカードを見て)このあと3回連続覚醒カードきてた怖ぁああ
こうした感想戦もまた楽しい。
何も能力がわからない状態でやるのもいいけど、「あとからこの効果のカード出てくるから対策しとこ」と能力がわかった後のゲームを考えるのも楽しい。1ゲームもなかなか短いし、セットアップも簡単なのが好ましいところ。
カードのテキストを読むだけでカードの効果をどう処理すればいいのかわかるようになっているのでルールブックを行き来する必要が無いのが良い…けれど、ちょっとテキストが長すぎるなぁとも感じた。私があまりテキスト主体のゲームをやっていないから~というのもあるが、効果を間違えてたな(ちゃんと読めてなかった)と思うカードがちらほら。勝利を確信するととたんに視野が狭くなってしまっているっぽい。段落が分かれてたり、字の強弱があれば見逃さなかったのかも?と思った。
1日目から4日目のカードがだんだん強くなってくのもドラマティック。うまく説明できてないと思うけど今回最後すごかったよ?
みんなにもこの逆転劇を味わって欲しいな。
レヴィアス / LEVIATH