ハイ、みなさんこんばんわ。
今夜はThe Grizzled 拡張。 たのしかったですね、とってもとっても楽しかったですね、「The Grizzled」。
同じ村の友人たちと塹壕戦を生き延びる「The Grizzled」その拡張である「At Your Orders!」 今日はみなさんにそのお話をしましょうね。

デザイナーのFabien Riffaud, Juan Rodriguezは「The Grizzled」の大ヒットを受けて宝石の煌きのSpace CowboysのオファーでT.I.M.E STORIESの新作を一本作る事になったりいたしました。
その出世のきっかけになったヒット作の拡張セットである今作、どんなゲームになっているんでしょうね。 楽しみですね。

「At Your Orders!」、元の「The Grizzled」とどんなところがかわったでしょうか。
まずわかりやすいのがカードだったプレイヤーのキャラクターが立体になってますね。ですからプレイヤーが誰であるかがぐーっとわかりやすくなりました。

基本的な進め方は元の「The Grizzled」と同じですが、最初にリーダー役のプレイヤーがカードを配る部分。 ここが大きく変わってるんですね。
前はなんの基準もなく、ただ配る枚数をカンで決めるしかなかったリーダーですが、今回はミッションカードと呼ばれるプレイヤーのみなさんに有利にも不利にもなるカードを最初に引いて、そこに配らなくてはならない最低枚数が書いてあるんですね。
リーダーになったあなたはこれを見て、そしてお友達の疲れを見て、どのくらいがんばらなくちゃいけないかを決めるわけなんですね。
基準のなかった頃に比べると考えどころができてぐーーっとゲームらしくなりました。そしてリーダーのあなたの選択と状況判断はより大事になってきたわけなんですね。 責任重大です。でもこれがおもしろいんですね。

そのほかにもお友達をはげます事のできるスピーチの使用回数に制限がなくなったり、一人用、二人用に特別に調整されたルールが追加されたりしてるんですね。
少しでもたくさんの人に遊んでもらえるようにいっぱいいっぱい工夫したんですね。

なんでFabien Riffaudはこんなにもがんばって少しでもたくさんの人にあそんでもらえるようにしたんでしょう。
自分の作品がたくさんの人に遊んでもらえるようにがんばる、一見あたりまえの事なんですが、彼には特別な思い入れもあったんですね。

　
ゲームを通じて次の世代に戦争のたいへんさを伝えたい、そんな思いを込めてヨーロッパ各地で子供たちを中心にこのゲームをひろめていったんですね。そのために少しでもわかりやすく、あそびやすくとゲームを作りました。
(写真はThe Grizzled公式Facebookより引用：フランスおよびスペインでの展示会)

カードの順番に翻弄されて戦争の理不尽さを味あわせるような調整の元の「The Grizzled」でしたが、「At Your Orders!」で判断材料が増えてとってもとってもゲームらしくなりました。
理不尽な振れ幅の大きさを外連味としていた、ゲームであってゲームでないかのような元の「The Grizzled」もとってもおもしろかったんですが、ゲーマーのみなさんにもたのしんでもらえるよう調整してきた今作、さらにさらに面白くなっています。

現在は基本、拡張どちらもGroupSNEさんから日本語版が発売されており、さらに着色済みフィギュアと全9話を生き抜くストーリーモードがセットになった休戦版も日本語にしてくださっています。
いつかこちらのお話もできるといいですね。

最後に記事中での和訳シールの使用許可を下さったHAL99さん(https://twitter.com/hal_99)。掲載を快諾してくださりありがとうございました。

Kei川長治がお話ししました。
それでは次のゲームをご期待下さい。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。