3人の王国の建設者に従い、多くの金を掘り当てよう。集落を構築し、独自の王国を築き上げていくのだー。
デザイナー | ドナルド・X・ヴァッカリーノ |
アーティスト | Oliver Schlemmer |
プレイ人数 | 2~4人(BGGベスト4) |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 8歳~ |
「ドミニオン」のデザイナーとして有名なドナルド・X・ヴァッカリーノ。ランダムなモジュールボードに点数獲得方法もランダム、と組み合わせ無限大。さらにカードめくりでのランダム性がこれは同じ展開のゲームにはならないだろう!とリピート性がめっちゃ高い作品であります。
金(きん)を求めて植民地を拡大してく
4つのボードを合体させて、その土地で自分の家を建てて植民地拡げていって金をゲットして富を得る。
ここに金があるぜ!もしくは、ここに家建てれば金をやるぞ、という王国の建設者たちの助言を参考に家を少しずつ建てていくんだけど、建てられる場所はカード。めくると土地の特徴が描いてあるからそれに従う。○米あるカードから選んで…と選択肢があるわけじゃなく、めくったカードで…という…好きなところには置けん仕様だ!!
カードの選択肢がないと運ゲーじゃないのか!?とも思うけれど、その種類の土地は色んな所に点在してるので王国の建設者カードたち次第なところがある。
一度家を置くと次からはその家の隣に置けるなら置かなきゃいけない、という縛りが出てくる。この「置けるなら」というのは自分の家が隣接した場所に「置く予定の土地があれば」ということ。
無ければ好きなところに置けるので、そうやって色んな所に植民地を点在させておく。一箇所に集まるよりは色んな所にバラけさせたほうが点数が取れるからだ。
あとは、4つに別れたボードごとに特殊能力のある土地があって隣接させるとタイルが貰える。手番ごとに使えるのでめちゃくちゃ強力。取らないと勝てない。
これは家を1個余計における、もしくは家を別の場所に建て替える、というこの2種類の効果がある。
家を1個余計に置けるのは特に強い。手元にある家を誰かが置ききったらゲーム終了のフラグだからだ。フラグが切られると同じ手番して終了。家は置いた数だけ強いのでできれば置ききりたい!。
もう1つの別の場所に建て替えれる、はカード運が悪くてもなんとか植民地を広げる方法になる。救済の1手。
なのでカードのめくり運だ!という成分が自分の戦略によって薄まる。
カードをめくる瞬間はダイスを振ったときと同じ気分。目当ての土地が出たら喜ぶし、違う土地がきたら苦しむ。プレイしてるうちにじわじわと「あれ、これ、面白い!」という気持ちになる。
みんなでわいわい遊べる
出来るところも魅力。家を置きまくってると後半は置ける場所が複数あったり、置かなきゃいけないのに見逃している場所があったりするので他のプレイヤーの人とも協力して家を置いてく感じが好き。会話が苦手な人でも「そこ置けますよ」とゲームについて楽しくコミュニケーションできるところが良い。しかし、人が苦しみそうなところしか指摘してないと性格を疑われるので注意しよう!
そこ置けるの?置けないの?な会話で「置けるのか、そこ、置けるのか!ずるい~~(ずるくない)」って盛り上がれるのが楽しい。
まとめ
- 「ドミニオン」のデザイナーであるドナルド・X・ヴァッカリーノのボードゲーム
- 2012年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞
- メインボードはモジュラーボード、遊ぶ度にマップが違う
- 勝利点取得の王国の建設者カードも10枚のうちから3枚選ぶ、遊ぶ度に違う組み合わせ
- 家を置ける場所はカード捲り。5種類からランダムでめくられるカードは遊ぶ度に変わる戦略
- さらに拡張がいくつも出ているので組み合わせは無限大、いくらでも遊べる
- 2020年にKickStarterでは派生作品である「Kingdom Builder」のプロジェクトが発足した。動物かわいい
どんな遊び口のゲーム?と言われるとちょっと悩む。カードによって勝利点のエ方が全く違うからだ。マジョリティ?それともチェインニング?いろいろな要素詰め込みすぎてビックリするが、遊ぶときはその中からランダム3枚なので実際にプレイ中は何処に気をかければ良いのか、という要素は少ない。
ルールはカードめくって家を置くだけ、とシンプルで覚えやすいので誰とでも遊べるところとランダム要素が大きいのでなれてる人ともそれほど点差は広がらないと思うが、ポイントとしては特殊能力タイルは取得しないといけないことは言っといたほうが良いと思う。あるのと無いのとではやはり点数の付き方が違うなあと思った。
初めて遊ぶ人とのゲームって緊張しがちだが、皆で何処に置ける?置けない?と気軽にコミュニケーションが取れて楽しめる。
もちろん、他の人の助言を得ずに遊ぶのも全然有りでいろんな楽しみ方があっていいゲームだな、と思う。
キングダムビルダーは拡張全込みのBIGBOXも売っているので、ボードゲームカフェで遊んで面白かったらBIGBOX買うのも手。永遠に遊んでいられる。
キングダムビルダー