エスケープルーム ザ・ゲーム

レビューKei


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5
On 2021年3月27日
Last modified:2021年3月27日

Summary:

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デザイナー : Roland MacDonald Sebastian Goyke
プレイ人数 : 3~5人
プレイ時間 : 60分
対象年齢 : 16歳~

ゲームデザインは本職でイラストレーターやデザインをやっている二人。
Undaunted NormandyやSuspitionのアートワークを手掛けて居たり、フォーラムによればクレジットされていないながらRaiders of~~のシリーズに参加していたりする様子。 そんな視覚的デザインのプロのつくった謎解きゲーム、エスケープルームの紹介をする。

特徴は?

タイマー、アラーム、暗号解読、正解判定と多機能なガジェット、クロノデコーダー

まずなんといってもクロノデコーダーと呼ばれる時限タイマーと暗号解読装置をセットにしたガジェット。 残り時間の表示をしつつ、時間の進行によってヒント解禁のタイミングをアラームでしらせてくれたり、ボディの左右には暗号を解読するためのツールがいくつか配置されている。 最終的にはこのデコーダーに沢山用意されているキーの中から4つを正しい順番で差し込むことで物語りが進行したり終了したりする。

このキーから謎からみちびかれた正しい4つを正しい順番でデコーダーに差し込むことでシナリオが進行していく

これに組み合わせてシナリオごとに様々なコンポーネントが登場する。 本当にただの紙だけでなく、色々登場するのでコンポーネントの開封からとても楽しませてもらえた。 筆者はEXITシリーズが好きなのだが、使い捨てではなく使いまわせるのに同等かそれ以上にコンポーネントでも楽しませて貰えたと思う。

また折り曲げたり書き込んだり、切ったりという事が必要な紙製コンポーネントにはマークが印刷されており、そちらはPDFで同等品が配布されているので印刷して使いまわせるようになっている。

もうひとつの特徴はこのデコーダとキーを基本に、コンポーネントとシナリオ集が拡張セットとしてどんどん追加リリースされる事だ、基本セットについている3(+チュートリアル1)本も十分に楽しめたので拡張セットで遊ぶのも楽しみにしている。

シナリオの傾向は?

ゲームの性質上内容には触れられないのでシナリオの傾向に少し触れてみる。 海外で作られてるからなのか、このデザイナーの個性なのかわからないが、日本のこういった謎解きの、こんなワードがならんでたらこの解法、みたいなのがあまり通用しない。

人によっては日本人になじまない謎と言う意見もあったが、僕は新しいタイプの謎に出会えた感じがしてとても楽しかった。 ただ文字の関係はアルファベットを使ったものもいくつかあるので、謎の質や前提知識は低い年齢でも大丈夫そうなのだが、アルファベットの読み書きの知識は必須になると思う。 その点を除けば対象年齢16歳は個人的には髙く表記しすぎかな?とおもう。

ルールブックにも記載されている、ヒントカードを差し込むとヒントが浮き出るヒントデコーダー
こういった楽しいコンポーネントが沢山登場する

適正人数だが3~5とあるが2~4のほうが適当かと思う。 理由は持ち帰り系の謎全ての課題なのだが、他の人が解いてる時に、どうしてもなにもできない人が出てきてしまう点。 シナリオの各パートごとに結構な数のコンポーネントがあるのだが、やはり目に着く派手なコンポーネントから触りたいのが人情、解いてしまってもう使わないコンポーネントもでてくるとやっぱり5人は手持無沙汰なプレイヤーがでてきてしまった。 試行錯誤の必要な一部コンポーネントは先の通りPDF配布されているのでそちらである程度はカバーできる。

逆に最少人数が3名表記なのは、各謎ごとにそこそこ時間がかかるパートがあったりして3人くらいで分業しないとちょっと時間がシビアかなと思うシナリオがあった。 その点に覚悟がきまれば2人でも十分楽しめたし、難易度の低いシナリオはむしろ2人でもよいかもしれない。

もう一点、気になったのは難易度の上昇曲線、シナリオごとに5段階で難易度の記載があるのだが、難易度1の差にしては付属の最難関のシナリオはかなりの手ごたえだった。 他のシナリオとさほど変わらないつもりでいて途中から目の色変えてプレイすることになってしまった。

結果的に必死になった最終シナリオは本当に楽しかったので是非プレイしてみていただきたい。

注意点

クロノデコーダーはタイマーやアラーム、スイッチなどのある電気機器なので単三電池が必須、また電池をいれるのに蓋を外す必用があるのだがこれにプラスドライバーがいる。
この二つの用意がないとせっかく買ってきてもさらにコンビニや百均に走ることになる(なりました)のであらかじめ用意して挑んで頂きたい。

結局どうなの?

僕はリアル脱出は数回程度、ボードゲーム範囲ででている謎解きゲームは日本語化されているもので手に入るものはかたっぱしからって感じでプレイしている初心者でもないけど経験豊富でもない中途半端なプレイヤー。
そんな僕は今までやってきたゲームと比べても相当に楽しくプレイできた。 クロノデコーダーのおかげで変わった暗号が使えるのはもちろん、「え、そんなことさせるん?」って言う変わったアイディアもいくつかあって本当に楽しい体験ができた。

みんなでワイワイ良いながら変わったアイテムをあれこれいじりわすのは本当に楽しい。

と、いうわけで協力して謎を解くゲームをやりたいという事であれば今後の拡張シナリオの展開もあり長く楽しめそうなのでお勧め!!

エスケープルーム ザ・ゲーム/ ESCAPE ROOM THE GAME

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