ゲームマッケート2022秋 戦利品 ショートレビュー

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絶望の不参加

自分はここ2年位仕事やコロナの関係で参戦できておらず、参加する知人に入手のお願いして遊んできたが、今年はコロナも少し落ち着いた時期だったので参加!と思っていたらやっぱり仕事のスケジュールが合わず断念。
なのでまたお遣いをおねがいしての入手や、いつも一緒に遊んでくださる方に遊ばせてもらった物のレビューとなる。
と、言う事で早速。

Reaper

Daniel Newmanさんの個人製作トリックテイクをBig Cat Gamesのおかんさんが配布してくださったもの。

数多あるトリックテイキングのなかで目を引くのはカードどディーリング方式。
ディールは3枚1セットにしたカードを表向きに並べてロチェスター風のドラフトで(要はカタン周り)取得していく。

ルールはマストフォロートランプ有りのオーソドックスなもの。
トリックに買った時にプレイしたカードの数字がそのまま得点だが、スート内最強カード(D、一般的なトランプのAにあたる)は得点にならず、他の取得済みの任意(とはいえ最大しか選択肢はないのでルール上もそうなっている)のカードと同得点となる。
公開ドラフトなので配り運ほど理不尽に感じないのは美点、その代わりドラフトの答え合わせっぽい感じはある。

Kbernestich

こちらもトリックテイク。
マストフォロートランプ有り。
特徴はトランプの決定は各スートの得点、取得トリック数のビッド等をトリックごとに共通盤面にプロットしていき各自能力やラウンドのルールを決めていくところ。
今までもいくつか似た感じの個人能力取得型のトリックテイクがあって、共通して思う事はデジタルゲーム的な作法が強く、やりたい事も楽しみ方も分かるのになんかドライブ感がない。
このゲームも同じ感覚があって、楽しいんだけどなんか静かに粛々と「うんうん、面白いところあるねぇ・・・」みたいな気持ち悪い訳知り顔おじさん丸出しの感想垂れ流すプレイの仕方をしてしまう。
多分個人的に能力プロットトリテと合わない部分があるんだろう。

UFO

サメポリーのCYBERDYNEさん。

中身はほぼUNOで得点計算やカードの出し方に少し違いがあるけどローカルルール位の違い。
追加カードに全員手札全部隣の人に渡すという、「ほほっ、これはやんちゃな」ってカードがあって寄りパーティー感が強く。
カードデザインはタイトルの通り20世紀の遺物、未確認飛行物体のめちゃかわいいやつ。
キャトルがミューティレーションされちゃってたりドデカい地上絵があったりもしてフレイバーも最高。
あとね、結局UNOは面白い。

グリーンファイブラ

倦怠期さんのトリテ。
マストフォロートランプ有り。

ルールを足して縛りが増えてるのに運が強くなるゲームが多い一方、裏向きにプレイするとグリーンスートの真ん中やや低めという、使いにくいカードとしてトリック中一人だけ使えるというルール一点で立ち回りの大切さがグッとあがってるゲーマー向き調整。
好き。

じゃんぱん

6ちゃんねるさんのなにかと話題のパンツ貰える人気シリーズ。
今度はカイジの限定じゃんけんでパンツ貰う。
軽率に人生とか賭けさせられないでパンツ貰えるだけなので気軽に楽しめる。
限定じゃんけんそのものが面白いのでゲームも安心。

実はプレイ人数で配り方が変わっていてパーティーゲームのようでいてちゃんと丁寧に調整されてたりする。 こういう積み重ねが人気の秘訣なのか・・・。

昭和モーレツかるた 編集稼業編

いやまぁ、普通にカルタなので感想もクソも無いと言えばないんだけど。
絵柄は実際に50年ほど前に販売されていたカルタの配布権期限切れのもを使用、おサレ。
読み句が印刷業界あるあるのドス黒いやつなのが楽しい。
裏面が印刷業界用チートシートになってるのも面白いけど、現在実用になる人がどれくらいいるのか疑問w

そんなところも洒落が効いていて楽しい、読み句が面白いのもあって本気で僕らは結構楽しめてしまったんだけどカルタで楽しめるボードゲーマーがどれくらい居るのか結構疑問なのでお勧めするかは難しいなぁw

イッパイ烏賊が? 

色々な物の数え方が同じ音の物を探していく。
教養チラみせしつつ緩かったりするのってかなりゲーム的。しかも子供なら本気で勉強になる絶妙な塩梅。
毎回サークル買いさせて頂いている梟老堂さんの新作。
流石。

オンリーワンコレクション

キャットインザボックスで乗りに乗ってる操られ人形館さんの新作。
コロレット風ドラフトに同じ数字のカードだとバーストと言う要素を足してる。
正直ルールを読んだ段階では平凡なゲームだなーと言う感想だった。
しかしカードでマジョリティーを得たものが得点なのだが、バーストで捨てられた札と右隣り(上家)がカットしそびれてマジョリティーを取れなかった札の数が得点と言うのが猛烈に効いてる。
そのあたり気にしてプレイするメンツじゃないと手なりになりがちなのは弱点。
この悩ましさの演出すごいので我こそはゲーマーである、悩むのは好物と言う好き者の方は是非。

Pala

数寄ゲームズさん新作。
スートの色を混ぜて作った色でもリードしたりフォローしたりできる。
そのアイディア1点突破なのと毎ラウンド得点ルールがランダムに変わるのだがその強弱バランスがちょっと極端すぎて好みではなかった。
数寄ゲームズさんのトリテは毎回楽しませてもらっていたので期待値が高すぎたのもあったかな。

Age of Will

サザンクロスゲームズさん。
マイナス効果モリモリ(プラスもちょっとだけある)のイベントつき資源カードをスパイスロード風にドラフトして我慢比べ。
いつもながらリプレイしまくれ! 慣れろ!と言わんばかりのハードコアで骨太な男らしいゲーマー向け調整。
ここのゲームが好みな人は今回も間違いない。

ロールアンドライト レイルロード

HOY GAMESさん。
以前発売前にHAL99さんに遊ばせてもらって面白かったので安心購入。
ダイスを振ってマークしていくだけの簡単ルールなんだけどいわゆるレベルデザインの妙ですごく面白くなってる。
巧みの業を味わおう。

ザ・クルー 深海に眠る遺跡

言わずと知れたザ・クルーの続編。
今回はミッションに難度があってその難度と同じ数値だけ任務カードを受け取るという方式。
前回あまりにも人数で難易度に差があるのが弱点だったがめちゃ丁寧に調整してきた感じ。
任務がランダムになったのでちょっと前作より全ミッション通しての調整された連続性みたいな物は弱くなってる。
とは言えまだ全ミッションクリアしたわけではないので、クリア後に別途レビュー予定。
前作が好きなら間違いなくこちらも楽しめると思う。

まとめ

数回続けて会場に行ってないので空気感等がちょっとわからなかったけど、ネットで調べられる範囲ではトリテ大人気。
でもきちんと楽しさに繋がるルール付けができてるものは数えるほどな印象。
あと重いゲームはさらに減った様子。
商業ラインに乗ってる作品はどんどん増えて来てるのでアナログゲームの世界そのものはよりしっかりと形が作られてるのかな。
今後もメーカー、パブリッシャー、作家のみなさまのご活躍で楽しませていただけますように。 (お祈り)

One Comment on “ゲームマッケート2022秋 戦利品 ショートレビュー”

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