Twilight Imperium / トワイライトインペリウム

レビューKei


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Rating:
5
On 2020年8月20日
Last modified:2020年8月21日

Summary:

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プレイ人数: 3-6
プレイ時間:約4~8時間
対象年齢:14歳~
デザイナー:Dane Beltrami, Corey Konieczka, Christian T. Petersen

メインデザイナーのChristian T. PetersenはA Game of Thrones BoardgameやMiddle Earth Quest、DiskwarsシリーズやStarwars : Armada等ウォーゲーム寄りのボードゲームを得意としている。 どのゲームでもBGGでも常に高ランクを保つ安定感のあるデザイナーである。

第三版からジョインしたCorey KonieczkaはRunebound、Runeageの他、SFテーマの版権物のボードゲーム化を多数手がけており、ウォーゲームやRPGとドイツテイストのボードゲームの融合が得意で有り、第三版の大改変は彼の影響が大きい事が窺える。

第四版からはFFGでTRPGやTCG、WarhammerシリーズのデベロップにかかわっていたDane Beltramiもジョインしさらにカッチカチにしっかりと調整されてアメリカンではあるがアメリトラッシュではない印象をより強めたと言える。

歩んできた道筋

歴史の長いシリーズなので色々と記するべきこともあるがあまりにも長くなるのでとても大事な点だけ。
作者が20年以上自分の趣味としてプレイし続け、頑なにならずプレイヤーや関係者の声に耳をかたむけバージョンアップを続けてきた作品であること。

これはすなわち一番のファンである作者が音頭を取り、20年蓄積したプレイヤーの希望の最大公約数を取ってあるゲームであるということ。 こんなゲームが面白くないわけがない。
事実リリース年のGoldengeek Awardでは版ごとに様々な部門でノミネートされており、BGGランクも執筆時点でレガシー系を除けば3位、総合でも5位につけている。

シリーズをずっと生で見てきたhal_99さん(@hal_99)がシリーズの派生元となったThunder’s Edge、FFGのヘクスタイルをモジュラーとして構築するヘクスプレイゲームズシリーズとからめてシリーズの歴史を纏めて下さっている。
伝聞をまとめたものと違い、実際に目で見てきた話はとても貴重なので是非読んでみて頂きたい。

トワイライトインペリウムの昔話

重鎮であるhal_99さんに名指しで勉強の機会をいただくという大変な名誉をいただきほんとうにうれしく思いました。 その節はありがとうございました。 この場を借りてお礼を申し上げます。

どんなゲームか

ジャンルとしては宇宙の覇権をかけて争うウォーゲームであり、システムとしてはヴァリアブルフェイズオーダー、投票、交渉を主としたマルチプレイヤーゲームである。その他多数のメカニクスが含まれているがタグを参照していただきたい。

ボードゲームにおけるマルチプレイヤーゲームの宿命として剥き出しの直接攻撃があり、交渉要素がトップの足をひっぱりやすくなっているが、このあたりのシステム最大の弱点である終盤の収束性の悪化は流石の20年かけての調整、綺麗に、そして自然に終わるように見事に調整がなされている。
人を選ぶとは言え、この点ではマルチプレイヤーゲームの入門として非常に優れているのではないかと思う。

盛りだくさんのフィギュアとカード、ダイス戦闘と日本で好まれにくい要素も盛り沢山ながらアークライトより第四版日本語版が発売されており、翻訳陣はなんと日本におけるの輸入エモーショナルゲームとバカゲー、何より多文章ゲームならこの人、と言う進藤さんの翻訳、日本のアナログゲームシーンの父とも言える健部さんの監修と言う豪華タッグによって商業的な大冒険をおかして出版がなされている。

感想

レビューにあたり2日にわたってプレイ会を開催したので参加者のツイートを埋める事で臨場感を味わっていただきたい。

上記アカウント名だが以下名称を敬称略で
1日目
ボドゲプレイヤー 揚子江、ニコニコ動画ボドゲニュース Pom、妖怪ウォッチ等で著名な動画クリエイター くらべ、某大型量販店ショッパー 黒菱シンカ
2日目
ボドゲ漫画ボドゲーン どどめ、デジタルゲームクリエイター OverCalomel、Line輸入ボードゲーム情報チャット管理人 ちと、秋葉原ログインボーナス(最近未ログイン) にわとり
両日参加
主催 Kei
補佐 Aya

なかなか異様ながらボードゲームに一過言ある参加の皆様の感想を貼っていく

1日目

2日目

両日参加

総じて体験中の10時間はあっという間、でも終わってみると疲れた。
しかし体験できてよかった、楽しかった。という感想ばかりであると思う。
一部感想より悔しさが書かれている人もいるがw

総括

場所もメンバーも選び長時間の拘束を強いられるゲームではあるが、他のゲームではまず体験できないプレイ感なので一度は体験してみていただきたく思う。

またBGGでのプレイ人数はおよそ80%の圧倒的6人ベストとなっていて、フォーラムを読むと6人と他の人数では別物のプレイ感になるようだ。
特に5人は1人だけ他勢力との距離バランスが変わる点で最も推奨されていない。

参考までに目にしたプレイ感では
三人 – 最も6人に近いが全員が敵なため交渉や同盟は楽しめない
四人 – 2vs2の構図になりがち、アクションタイルを2枚選択できるので行動選択の悩ましさが無い、スピーディー
五人 – 前述のとおりプレイヤーの位置バランスがあまりよくない、3 vs 2 もしくは 1 vs 2 vs 2 といった対等でない構図になりがち

欠点をあげると上記のようになるようだ、4人のスピーディーは美点ともいえるかもしれないが、あえてこのゲームの個性を潰して4人で時間を気にするようなら、別のゲームにも楽しいものはたくさんあるのでそちらで時間を使ってもよいかと個人的には思う。

また当日は細かいルールやエラッタ、選択するタイルをまとめたサマリーを作って配布したのだが初回プレイの面々には必須といってもよいものだったと思う。

権利者のいる画像を多少つかってしまったので配布は難しいのだが、会を主催する方は是非製作の上で会を実施することをおすすめする。

番外

トワイライト・インペリウム 第4版 完全日本語版

5

2 Comments on “Twilight Imperium / トワイライトインペリウム”

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