前置き(読み飛ばし推奨)
皆様こんにちは。
「ゲムマの前に新作紹介のブログを書こうと思いつつ、PCの前に座ると手が勝手にBGAのアイコンをクリックしてしまい、小一時間ターンベースを回してしまう」かもです。
今回私がBGAの誘惑を断ち切って紹介するのは、
トリックテイキング & 招待隠匿
という、これ聞いただけでワクワクしちゃうカードゲーム「スパイジョブ」です。
トリテ&正体隠匿というと、平成初期の小学生女児を混乱のずんどこに陥れた「セーラームーン マスカレイドバトル」や、闇雲に味方を刺しまくって怒られた思い出のある「シャーマンズ」など既に素敵な作品がありますが、「スパイジョブ」はポスト「ザ・クルー」と言われているだけあって(あ、言われてないかも。言ってなかったらごめん)、比較的簡単にわいわい繰り返し遊べる仕上がりになってます。
どっかの海の向こうのスカウトなんちゃらで話題だったようなそうじゃないような、そのあたりは不案内なのでよく分かりませんが、とにかく期待の作品らしいです。
気になる方は原題の「Inside Job」でググってください。きっとちゃんとした方が何か書いてくれてるはず。
どんなゲーム
プレイヤーはエージェントとなり、トリックテイキングゲームをしながら全員でミッションの達成を目指します。が、その中に一人だけスパイが紛れ込んでおり、エージェントの邪魔をしてきます。
エージェントのチームとスパイはお互いが何の役職なのかを推理しながら、それぞれの勝利条件を達成するよう動きます。
役職
役職はカードを配って決定。
それぞれの役職の勝利条件はこのようになっています。
トリックテイキング
基本となるトリックテイキングのルールは以下の通り。
(トリテ用語使いまくりです。どうせトリテ好きの人以外このブログ読んでないよね?詳しく書いてると明日発売のゼルダやる時間が無くなるから用語説明割愛します。ごめんなさい。)
・カード構成 1~13まで4スート、各1枚ずつ
・マストフォロー (ただしスパイ役の人のみメイフォロー)
・切り札あり、切り札の色はミッションカードによってトリックごとに指定される
・リードカラー(切り札がある時は切り札)で一番大きな数を出した人が勝利、勝者はトランクを獲得し次のリードプレーヤーになる
ミッション
お次はミッション。
エージェント達が達成をめざすミッションは次のようなものがあります。
このあたりが「ザ・クルー」っぽいですよね。
毎トリック、リードプレーヤーは2枚のミッションカードの中から今回達成を目指すミッションを選びます。難易度は色々あるのでスパイ役の人はこっそり難しいミッションを選ぶこともできます。
また、ミッションカードは目標を示すと同時に、そのトリックでの切り札の色も示しています。
トリックごとに切り札が変わるのはちょっとややこしいのでご注意ください。
スーツケース
スパイが集めるスーツケースはトリックの勝者がサプライから毎回1つ貰うことができます。
このスーツケース、最初に全員が1つずつ持ってゲームを始めます。
ゲーム中にこのスーツケースをカードの上に重ねてプレイすると、そのカードは切り札として扱われます。また、カードの上に置かれたスーツケースはそのトリックの勝者が獲得するので、トリックの勝者が一度のトリックで複数のスーツケースを獲得する事も出来ます。スパイには大きなチャンスですよね。
スパイはメイフォロー
先程も触れましたが、このゲーム、スパイだけがメイフォローとなっています。
つまりスパイはマストフォローの縛りにとらわれず、ミッションを失敗させるようなカードをプレイすることも出来ますし、ここぞというシーンで切り札を出しトリックに勝ってトランクを獲得する事も出来ます。
一人だけスパイになるとドキドキしちゃいますが、このあたりは腕の見せ所ですよね。
ゲームの終了
ゲームの終了条件は以下の3つ。
①スパイがスーツケースを規定数集める→即座に身分を明かし勝利、ゲーム終了
②エージェントがミッションを指定の数達成→即座に勝利、ゲーム終了
③上記のどちらも起こらず手札を1枚or2枚(プレイ人数による)残しトリックテイキングが終了した場合、投票を行って終了。
投票は議論の後、まだ役職が明らかになっていない全員が、せーのでスパイと思しき人物を指さします。この時単独で最も多くの人がスパイを指さしていた時のみエージェントが勝利し、それ以外はスパイが勝利します。
遊んでみての感想
実を言うとトリックテイキングは好きだけど、正体隠匿は苦手な私。
遊ぶ前は上手くできるか不安だったのですが、実際にやってみると
「あら、やだ、楽しいじゃない」
の一言。
間違ってガチ目の正体隠匿やる羽目になった時の「お腹痛いよ、家帰りたいよ」みたいな感じはなく、1ゲーム終わる度に「もう1回!」の大塚愛さくらんぼ状態。
スパイの負担もそんなに大きくないので、中々スパイが回ってこなかった私は「次私にスパイやらせてほしいです」と言ったほど(意味がない)。
イメージとしては「ザ・クルー」の楽しさに正体隠匿のスパイスが加わった感じです。
色々な役職があるので連続で何度も遊んでも楽しいし、1ゲームは短時間なので重ゲーの間にサクッと遊ぶのもおすすめです。
ちなみにトリテ初心者に向いているかどうかですが、お互いが役職が分からない状態で探り合いながらプレイするので、無理では無いものの、ちょっと難易度は高めかもしれません。まずは「ザ・クルー」や「パパヨー」(←個人的な趣味)でトリテに慣れてからプレイした方が、よりゲームを楽しめると思います。
最後に
という訳で「スパイジョブ」のご紹介でした。
2023年春のゲームマーケットで先行発売するみたいですし、日本語版の販売も予定されているようですので、気になる方は是非手にとって遊んでみてください。
スパイジョブ
One Comment on “スパイジョブ”
Pingback: スパイジョブvs贋作画家ベルラッティ | 今日も駄目ダイス