贋作画家ベルラッティ/BELRATTI

レビューaya


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4
On 2023年5月12日
Last modified:2023年5月12日

Summary:

新しくリニューアルされた美術館の展示室に飾る絵を選別しよう。
あれれ~?画家にお願いした数よりたくさんあるぞ~?
これは…ベルラッティ!

デザイナー : Michael Loth
プレイ人数 :3~7人(BGGベスト:4~6人)
プレイ時間 : 20分~45分
対象年齢 : 9歳~

贋作画家であるベルラッティが混ぜてくる偽物を見抜き、本物だけを展示しよう。一定枚数贋作を飾ってしまうとゲームオーバー。
そこまでで何枚本物を飾れたでしょうか?いっぱい飾れたら素晴らしい美術館ですわ!
っていう協力ゲームにございます。

ざっくりルール

目的

美術館長と画家とで協力して、贋作を混ぜないように美術館にたくさんの絵を飾る。

役割

美術館長、画家、ベルラッティの3人。
プレイヤーには美術館長か画家のカードが渡される。
ベルラッティにプレイヤーは居ません。

ルールの説明

カードが美術館長の人は、テーマに沿った絵を何枚描けるか画家にお願いする。
カードが画家の人は、お願いされた枚数ぶん、手札から絵を出す。
※複数いる場合は役職が同じ人同士で相談し合って決めます。

その後画家が出したカードにベルラッティの贋作を混ぜる。
※贋作は使っていないカードからランダムに決められます。

混ざったら表向きにして、美術館長はどの絵がどのテーマに沿っているかを選ぶ。
展示が終わったら、画家は飾られた作品が自分のものか確認する。

上手く画家の絵が飾れてたら1枚1点。
贋作を選んでしまっていたら贋作エリアにカードを配置し、6枚溜まってしまったらゲームは終了。

何枚飾れたかでその美術館のランクが決まるよ!

お助けタイル

5つのお助けタイルがある。一度使うと裏返って使えなくなるが、次のラウンド以降で後ろに描かれた枚数を指定し、すべて当たったら表に返してもう一度使えるようになる。

画家はテーマに合わせて絵を選ぶ

テーマは使っていない札から2枚めくられるのでランダム。
そのテーマから何枚描けそうかな?(カードを出せそうかな?)っていうのを考える。

テーマでどこを着目してカードを決めるかは画家次第。

例えば、リボンなら色と決めて赤を出すのも良いし、
ドットの模様があるからドット柄のものを出すのも良い。

リボンだからお洒落だな?
お洒落したら舞踏会にでも行くか!と、お城とかタキシードとかドレスとか。
と、想像を膨らまして考えるのも、もちろん良い。

画家のインスピレーションで好きに出していい!
まあ、それを美術館長が読み取ってくれるかは別だけど。

こんな組み合わせで出したいな…でも読み取ってもらえるかな?と不安を抱えつつ、でもナイスアイディアだわって出しちゃう。

コントローラーならゲーム…。
ビリヤードにチェスはピッタリなチョイスだな!( *´艸`)
小人?の置物は…「お邪魔もの」でイケ…るよね??

と、画家は悩む。…楽しい。

今回は見たままコントローラーとしたけれど、コントローラーのボタンはトランプのマークになっている。だからそのマークが入ったものをテーマにしたり、など、いろいろな角度からテーマは考えられる。よくできたイラストだよね、素敵!

美術館長は本物と贋作を見極める

館長同士で話していいから、和気あいあいしてるときもあればなんか眉間にしわが寄ってるときもある。

テーマがガイコツなら財宝とかに囲まれてそう。
ペンダントとか王冠とか?あー指輪もいいね!っていう感じで。
グローブはあるかー?鍬はないでしょ?ってカードを組み合わせつつ、はぶきつつ、話し合うのが楽しい!

ベルラッティがいい仕事するんよ…

ってみんな言うの、面白いんですが。

ルール聞くだけだと、

いやランダムなら、贋作分かるでしょ?

って思うじゃん?
いけないんだなあ~これが。ベルラッティの仕事っぷりは極悪。

全然違うでしょ?っていうものでも、何かしらつながりを見いだせる絵だったりするから大変。あと、同じようなテーマの絵も多い。

「タイヤ」に合わせて車出そう…とすると、トラックとか三輪車だったりとかが贋作として入ってきちゃったりする。
さっきのガイコツも指輪が贋作だった…気がする。

絶妙に合うものも出してくるのが憎らしい!

毎ラウンドの感想戦が面白い!

選びましたー。私が出したのはこれでーす。贋作これでーす。

だけで、終わってしまってはもったいない。
このテーマだとこう考えて出しました。ってのを聞くのが、まためちゃくちゃ面白い。

そっか、そこまで考えるのか!?とか、あーなるほどそう言う視点か…。とか、いやいやそれは無いわ~、みたいなのまで。相手が何を考えて出したのか聞いておくと話が弾んで良い!

画家が個性的で想定外すぎて…、笑いが止まらなくなったこともあった。
相手には悪いけどめちゃくちゃ笑った。
よく遊ぶメンツと遊ぶの、すごくオススメです。

画家は絵を出すとき自信のほどを伝えて良い

画家は出すカードの内容そのものずばりを言うことはできないけれど、そのカードがどれだけテーマに沿っているか、「自信がある!」とか「ぜんぜんない!(←!?)」とか自信のほどで伝えることはできる。

これがあるか無いかでだいぶ正答率が変わるのがすごい。

自信があるっていってたからこのカードに違いない!ちょっとしか自信が無いって言ってたからこれだけぴったりのカードを出すわけがない…。といった話し合いがもたれ、それが本当にその通りだからすごい。推理ゲームだ!

人によって感じ方・考え方も違うから、「自信が無い…」といってたけど、他の人からみたら「いやいや、これしかないでしょう!」みたいなこともしばしば。

そうやって人のクセを考えて正答回数を増やしてくのは協力ゲームの醍醐味だよね。

あと名言が生まれやすいと思う。
普通に考えてたら絶対当てて貰えないな…なカードの時に流行った言葉はこちら。

創造の翼…広げて…

新版はお助けタイルが増えた!そして上級ルールの追加

Mogel-Verlag版より、お助けタイルが増えました。
「ベルラッティが混ぜてくる贋作を1枚減らす」というもの。結構強力で後ろの数字は7。

また、上級ルールが追加されていた。えっ、これ以上難しくなるんですか?って思ったけれど、難しくなる。最初はお助けタイルは裏返し、1枚でも贋作が混じると失敗だが、テーマを選んで当てなくて良い。全5ラウンドで3ラウンドで成功すれば勝ち!というラウンドで決まるタイプのルールらしい。

あと、箱が大きくなっていて、カードサイズもその分大きくなっていて持ちやすい。
前のベルラッティも味のあるイラストだったけれど、綺麗で分かりやすくなった分、どのカードを選んだら良いのかが分かりやすい。といった感想もあった。


ベルラッティは欲しいなあと思っていたので、こうして日本語版が出てくれて嬉しい。

贋作画家ベルラッティ/BELRATTI

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    One Comment on “贋作画家ベルラッティ/BELRATTI”

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