スパイジョブ/INSIDE JOB

レビューaya


Reviewed by:
Rating:
5
On 2023年5月12日
Last modified:2023年6月14日

Summary:

この中にスパイがいる!
疑心暗鬼な協力型トリックテイキング!

デザイナー : Tanner Simmons
イラストレーター :Marek Bláha
プレイ人数 :2~5人(BGGベスト:4~5人)
プレイ時間 : 20分~30分
対象年齢 : 10歳以上

KOSMOS社からザ・クルーに続け!という作品として生まれた、正体隠匿トリックテイキング「スパイジョブ(INSIDE JOB)」

しゃべらなくても行動で語る正体隠匿ゲームは最高。
でも役割カード見た時の動きで当てるのはやめて頂きたい。

ざっくりルール

勝利条件

エージェントとスパイ(インサイダー)に分かれて各々の目的を達成すれば、そのチームの勝ちとなる。

エージェントはミッションをX回(人数によって変わる)クリアすること、スパイ側はスーツケースと呼ばれるトークンをX個集めること、が条件となる。同時に達成した場合はスパイ側の勝利。
もし、勝負がつかなかった場合「スパイ判定会議」のフェイズへ移行する。そこでスパイを当てることが出来ればエージェントの勝ち、当てられなければスパイの勝ちとなる。

ゲームの流れ

リードプレイヤーがミッションカードの山から2枚引いて1枚を表にする。そのカードが今回のトリックでのミッションとなり、達成したら達成カード置き場に、失敗したら捨て札に置かれる。
トリックで勝った人はスーツケースを受け取り次のリードプレイヤーとなる。

トリックテイキングのルール

マストフォローでトランプ(切り札)有り。4スートで数字は1から13。

以上なシンプルルール。
だけれど、トランプ(切り札)はミッションカードに指定されていて毎トリック、切り札の色が違う。
スーツケースは自分が出したカードの上に出すことができ、切り札と同じ色(=そのカードも切り札扱い)になる。同じ数字が出た場合は後出し勝ち。
また、スパイだけは「メイフォロー」。リードのカラーが何であれ好きな色のカードを出すことができる。

何人でも楽しい(2人以外)

黄色緑ピンク青の4スート、色が見づらいならアイコンで。

5人がやっぱり面白いね!と言われちゃいますが、3人と5人でミッションの難易度がバカ違うので何人でも味が違って面白いな!と思う。

5人だとクリアするミッションの数が少ないけれど、手札も少なくて、さらには持ってないスートもある可能性もある。っていうのが…。

3人だと楽勝!と思って出したミッションが5人だと難しくて…。選ぶミッションをちゃんと選ばないとスパイか!なんて濡れ衣めっちゃ着せられちゃうし。違うのよ!っていっても怪しいからあんまり言えないwでもスパイは基本的に一人なので、ちゃんと濡れ衣解いておかないとスパイ判定会議の時に困る!エージェントだって気を抜けない。

気抜けてるからエージェントだって思われる人もいるけれども…w

5人だとスパイがすっごい潜伏しやすくて、スパイ楽かもなんて思っちゃうけれども。3人だといつ裏切るか(ミッションを達成しないように動くか)…ってタイミング計るのめっちゃ難しい…!
ミッションクリアが増えてく…と焦り、スーツケースが…メイフォローが…なんて考えてると他の人と行動が変かも…とバレないかヒヤヒヤする。

という…人数によって思考がまるで違うので何人でも楽しめる作品に思う。

が、2人だとNPCのオートマくんが入るので、3人~5人でぜひ遊んでほしい。

いろんな役職があってまた楽しい

特殊役職はこれ以外にもある。入れ替えして遊ぶのも楽し!

エージェントとスパイだけじゃない。
他にも特殊能力を持った役職がある(謎キャラと呼ばれてる)。エージェント側だったりスパイ側だったり、そのどちらでも無い第3勢力だったりと。究極の人狼っぽい。

これいいな!っていうキャラを一部だけ紹介しようと思う。

共犯者(第3勢力)

1人を指名する、その人が勝つと自分も勝つ。
ただし、スーツケースを受け取ると(要するにトリックに勝つと)共犯相手のスーツケースが1個減る。

この役職がトリックで勝ってスーツケースを減らしたら、指名した相手はエージェントなのかも?っていう予想が立てられる。そう思わせるブラフかもしれないけれど。

眠るエージェント(エージェント?スパイ?)

役職はエージェントだが、役職がバレたらスパイになり、勝利条件もスパイ側となる。

要するに最初はマストフォローだけれど、バレたら何出しても良い子になるのでめちゃくちゃ場があれる役職。
楽しそう。

めっちゃ楽しい(楽しいしか言ってない)

青があと1枚しかないので、持ってないフリが出来るチャンス…!

スパイがメイフォローっていうのがすごい良い。

言葉で嘘をつく代わりにカードで嘘をつく。
基本的には1人しかスパイは居ないはずだからバレたら一発で終わりだし、そのドキドキ感がたまらないよね。
最後、数枚残して「スパイ判定会議」が行われるから嘘をついてもいいタイミングは必ずあるし。でも選んでると怪しいって思われちゃうし。

だからそのタイミングをどう計るかが腕の見せ所…!人狼で人狼になりたくない、村人でいたい民だけれど、このゲームならスパイになりたい。たのちい。

正体隠匿が好きな人でトリックテイキングしらんって人でも、すぐに遊べるほどのシンプルさがあるのと、ルールブックにトリックテイキングとは、マストフォローとは、と説明されているのでとっつきやすいと思う。オススメ!

スパイジョブ/INSIDE JOB

5

    One Comment on “スパイジョブ/INSIDE JOB”

    1. Pingback: スパイジョブvs贋作画家ベルラッティ | 今日も駄目ダイス

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。